目次
共同制作ゲーム
『星からの贈り物~悠真編~』
シナリオ脚本 & OP ED作曲:広大
【登場人物】
Y 尾ノ上悠真
S 笹原直樹
TS 高見所長
M ミレア
T トーラ
N ナーゴ
P ピクラ
C くらなっつ
A アンナ
RK ルーク
K 暮愛
1章 頑張らなくては
○悠真の近所の公園(夜)
悠真M
Y001
ああ、足が疲れて痛い…。
営業で丸一日歩き周ってクタクタ。(ため息)
しかも、終電なのに人が多く、椅子に座れることなんか稀。
おかげで立ったまま眠れる特技を覚えたよ。ふっ(苦笑)
今日もまたうっかり、降りる駅に気付かず、寝過ごしてしまった。
○星空
悠真M
Y002
うぅ、寒い!でも、星が綺麗だな…。
これだけが終電帰りの唯一のメリットかもな…。
雲ひとつない星空に出会うと、寝過ごして一駅歩くのも悪くないって気持ちにもなる。ははは。(軽く笑う)
悠真M
Y003
もうすぐ家だ。はぁー、疲れた。お風呂入ったら、さっさと寝よう。
○会社・悠真のオフィス営業部
悠真M
Y004
朝の通勤ラッシュはやっぱ体にこたえるなあ。
笹原
S001
悠真!おはよー!
あれ?今日も朝から疲れた顔してんな〜。
悠真
Y005
おはよ〜。
お、所長はまだ来てないな。
朝一で怒られずにすむぞ。
笹原
S002
なんか所長は朝から外回りらしくて、ついさっき出てったぞ!
てか、聞いたぜ。
昨日も俺が帰った後に所長に散々怒られたんだって?
『あいつはいつになったら、まともに仕事できんだ!
いまだに契約ゼロの癖に出勤もギリギリとか舐めてんのか!?』
って大声出しながら、出てったぜ。
悠真
Y006
マジか。出くわさなくて良かったぁ。
朝から怒られるのだけは、勘弁してほしいんだよな。
笹原
S003
俺も朝からそんなの見たくねぇよ!
悠真は会社で俺の唯一の友達なんだからよ!
まだ入社して1年だってのに、同僚みーんな揃ってやめちまうんだから。
悠真がいるから、俺も全然興味ない食品の営業でも頑張れるってもんよ!
悠真
Y007
笹原、ありがと。
僕も笹原がいなかったら、ほんとに地獄だったよ。
笹原
S004
悠真も田舎の母ちゃんのために稼がなきゃいけいけねぇんだろ?
せっかく給料だけはそこそこ良いんだから、クビにならないように頑張れよ!
応援してるからさ!
悠真
Y008
ありがと!そうだね、今月こそ契約取んなきゃな!
気持ち切り替えて頑張るよ!
笹原
S005
おお!そのいきだぜ!
悠真
Y009
よし!外回り行ってくる!
○都内の歩道橋(昼)
悠真、色々回って契約を取る。
悠真M
Y010
よっしゃー!
まさか、ほんとに契約が取れるなんて…!
今まで頑張って続けてきた甲斐があったなぁ…。
○悠真、笹原と偶然外で出くわす。
笹原
S006
お!悠真じゃん!
外で会うなんて、超偶然じゃん!
ん、なになに?
なんで、ニヤけてんの?
悠真
Y011
うお、笹原!びっくりした!
てか、聞いてよ!
僕、初契約取れたよ!
うちのコーヒーサーバーを会社に置いてくれるって!
笹原
S007
え!?マジかよ!?
すげぇじゃん!!
そうだ!今日は金曜だし、初契約祝いも兼ねて、一緒に飲みに行こうぜ!
悠真
Y012
いいね!
これで少しは所長にも認められるかな?
いやー、未だに嬉しすぎてドキドキしてるよ。
笹原
S008
初契約はマジで嬉しいよな。
俺も思い出すよ。
悠真
Y013
笹原にとっては、もう昔の事だよなー。
なんせ入社してたった1ヶ月で契約とるんだもん。
流石にビビったし、焦ったよ。
笹原
S009
へへ、ま、天賦の才ってやつ?
営業向いてたのかもな!
んじゃ、一緒に会社帰るか!
悠真
Y014
うん、一仕事したし帰ろう!
○居酒屋(夜)
悠真と笹原、飲みながら祝う
悠真・笹原
Y-X001・S-X001
カンパーイ!!(乾杯する)
笹原
S011
悠真!初契約改めて、おめでとう!
やっぱ悠真は俺が見込んだ男なだけあるわ!
悠真
Y016
おい!いつから、笹原の部下になったんだよ!
同期で同僚でしょ!
てか、なんなら笹原の方が僕より5つも年下なんですけど!?
笹原
S012
ははは!(笑う)細かいことは気にすんなって!
てか、所長のあの顔見たか?
悠真が契約決めたって聞いた瞬間、めちゃくちゃ目見開いてたぞ!
悠真
Y017
ふふっ。(軽く笑う)相当驚いたんだろうね。
ま、僕も驚いてるけど。
笹原
S013
所長の声、いつにも増してでかかったしな。
あれ、会社の外からでも聞こえたんじゃねぇの?
悠真
Y018
今日は怒号じゃなかったからいいよ。
笹原
S014
ふふ。(軽く笑う)そうだな!
ま、この調子で頑張ろうぜ!
悠真
Y019
うん!めっちゃモチベ上がってきた!
なんか、まだまだいけそうな気がするよ!
笹原
S015
そのいきだぜ!
やってやろうぜ!!
○悠真の近所の公園(夜)
悠真M
Y020
初契約嬉しかったなぁ。
今日の星空はいつにも増して綺麗に感じるよ。
○星空
悠真M
Y021
あ、あの星めちゃくちゃ光ってる!
あれ、なんて星だっけ?
んー、分かんないけど、なんだか空からも祝福されてる気分だな♪
よーし、これからも頑張るぞー!
2章 出会い
○悠真の自室(夜)
悠真、ノートPCで調べ事
悠真M
Y022
初契約から1週間。
まさか、更に2件契約が決まりそうになるなんてな〜。
調子良すぎて逆に怖いくらいだ。
今日食べたにんにくラーメン野菜盛り、美味かったなー!
あのラーメン店のおやっさん、僕が提案した
「プレミア牛肉チャーシュー」結構気に入ってくれていたもんな。きっと契約決まる!
せっかくだから、商品がどうやって作られてるとかも、知っておこうかな。
えーい!風呂はあとあと!
とりあえず契約が決まりそうな牛肉とエビについて、ネットで軽く調べてみよう。
悠真M
Y023
えっと、『牛肉の作られ方』…と。
お、動画もあるな、見てみよ。
○悠真、食用の動物の実態を動画で見てショックを受ける
悠真M
Y024
え…。
嘘でしょ…こんなこと…。
ひどい…。
もう、見てられない…。
悠真M
Y025
はぁ…。
牛肉はもういいや…。
エビについて調べよう。
悠真M
Y026
『エビ養殖』と…。
ん?『エビ養殖 問題』って出てきたぞ?
なんだろう…?
悠真M
Y027
なになに?
薬品漬けのエビ…。
マングローブの伐採…か。
かなりの環境破壊に繋がってるんだな…。
悠真M
Y028
色々調べてみたけど、コーヒーの栽培まで環境破壊に繋がっていたなんて。
食品ロスも大きな問題のようだし。
なんか僕が仕事を頑張れば頑張るほどに、自然を壊してるみたいだ…。
そんなつもりじゃなかったのに…。
悠真M
Y029
いつか、大好きな星空も見れなくなるのかな。
…それは嫌だ。
何とかならないかな。
もう少しだけ調べてみよう。
悠真M
Y030
…お、環境に配慮したエシカルフードってものがあるのか!
へぇ、世界中の企業や消費者が最近注目してるんだ。
地球と人と動物に優しいって素晴らしいな!
オーガニック野菜に、代替ミルクに大豆ミート…たくさんあるんだなぁ。
うちの会社で取り扱いできないかな?
これなら、自信を持って営業もできそうだし!
ちょっとドキドキするけど、明日所長に相談してみようかな。
○会社・外観 (昼)
所長の声
TS001
ばっかもーん!
そんな金にもならん余計なこと考える暇あるなら、早く結果を出せ!
せっかく2件契約が決まりそうなタイミングで、何バカな事言ってんだ!
◯営業部 オフィス
悠真、所長に怒られて落ち込む
悠真M
Y031
勇気を出して所長に初めて相談してみたものの、まさかあんなに怒られるなんて…。
あんまりだよ…。
笹原
S016
悠真、聞いてたぞ。
悠真
Y032
笹原か…。
また怒られちゃったよ…。
僕は地球環境も考えた方が良いんじゃないかと思っただけなのに。
笹原
S017
悠真。そりゃ、所長も怒るだろ。
(呆れ)地球環境だ〜なんて営業の俺らが考える事じゃねぇし、
所長の言う事も最もだろ。
悠真
Y033
え、いや、そんな…
笹原
S018
(被せ気味に)そんなことよりさ!
今は契約決める事だけ考えようぜ!
どうせ考えたところで、時間も労力も無駄になるだけなんだしさ!
悠真
Y034
…そ、そうか。
そうだよな。
僕が間違ってたのかも…。
笹原
S019
悠真、暗い顔すんなって。
大丈夫!契約2件も決まりそうなんて、すげぇことじゃん!
今の悠真なら、絶対いけるって!
それに、その方が自分も会社も、みんなハッピーじゃん!
悠真
Y034
…笹原、ありがとう。また、頑張るよ。
○悠真の近所の公園(夜)
悠真M
Y035
『また、頑張る』か…。
ははっ(乾いた笑い)一体、何を頑張るんだろうね。
はぁ…(ため息)いつも味方だった笹原にまで、あんな事言われるなんてショックだったな…。
自分も会社もハッピーって言うけど、ハッピーなのは会社だけじゃないのか…?
悠真M
Y036
…いや、一応会社の評価も上がって、僕の給料も上がるか。
でも、それも結局お金の為だけでしかない。
悠真M
Y037
会社も誰も彼も、結局自分の利益のことしか考えない。
みんなそうだ。自分たち以外は、動物も自然も全部見殺しだ。
…そういう僕も、お金のためには嫌でも働かなきゃいけない、か…。
○悠真、星空を見上げる
悠真M
Y038
なんで、こんなに頑張ってるんだろう。
あぁ…。いっそ、お金なんてこの世から消えてなくなってしまえば良いのに…(静かに泣く)
ミレアの声
M001
なら、『お金が存在しない世界』に行ってみない?
悠真
Y039
え!?誰!?
○目の前が真っ白になる
悠真
Y040
うわっ!
○公園
明るさが元に戻り、目の前にミレアが現れる
ミレア
M002
驚かせてしまったわね、悠真。
でも、やっとあなたと直接話すことができたわ!
悠真
Y041
え、いつの間に…!?
何言って…、て、あれ?
何故だか涙が止まらない…(泣く)
ミレア
M003-01
もう大丈夫よ。
今まで本当によく頑張ってきたわね。
M003-02
会社でのあなたの勇気、とても素晴らしかったわ!
悠真
Y042
え、何でそれを?
というか、なんで僕の名前を知ってるんですか?
初めて会う気がするんですけど…。
どこかで会ったことありましたっけ?
ミレア
M004
ふふどこかで会ったこと…あるかもね。
私の名前はミレア!
あなたの事なら名前だけじゃなく、沢山知ってるわ。
そうね…、きっとあなた以上に。
悠真M
Y043
…どういう事だ?
僕を知ってる?いつから?
…僕は知らないのに。何だか怖いな…。
ミレア
M005
怖がることは何もないわよ。
こうなることは決めていたんだもの。
悠真
Y044
え、あ…。
ミレア、さん…でしたっけ?
ちょっと何が起こっているのか理解できてなくて…。すみません。
ミレア
M006
ううん、無理もないわ。
ちょっといきなりすぎたわね…。
ふふふ、嬉しすぎて、つい…。
悠真M
Y045
嬉しい…?
そういえば僕も怖いはずなのに、何故か少し嬉しい気もする…。
ミレア
M007
ふふふ(喜)
悠真
Y046
え?…あの、ミレアさん。
あなたはどこから現れたんですか?
さっきまで誰もいなかったような…。
ミレア
M008
それはそうよ。ついさっきまで空にいたもの。
この円盤に乗ってね…。
○円盤(I-01)が目の前に現れる
悠真
Y047
うわ!?何だこれ!?UFO!?
ミレア
M009
あははは!(楽しそうに笑う) 悠真の反応、面白い!
あ、また、ビックリさせちゃったわね!
悠真
Y048
……何が何だか。
どうなってるんだ?
残業続きで頭がおかしくなったのか?
ミレア
M010
ある意味では、おかしくなってしまったのかもね。
この地球で暮らすうちに…。
でも、もう大丈夫!
今からこの円盤に乗って、別の世界を見にいきましょう!
悠真
Y049
え!別の世界?というか、UFOに乗るんですか!?
ミレア
M011
そうよ。そのために来たんだから!
悠真もそうしたいんでしょう
悠真
Y050
そう言われると、とても乗ってみたいですけど…。
だけど何が何だか分からないし、ちょっと怖いです…。
ミレア
M012
分からないから、怖く感じるだけ。
分かれば何も怖くないわ。
むしろ、きっと楽しいはずよ!
悠真
Y051
きっと楽しい…。
…乗ります。乗せてください!
ミレア
M013
ふふふ。決まりね!
さあ、こっちに来て!
悠真
Y052
はい。
…うわ!何だ!?
体が宙に浮いてる!?
3章 お金が存在しない星
○円盤内部①
ミレア
M014
ここが円盤の中よ。
悠真
Y053
あぁ、ビックリした…。
ここがUFOの中?すごい…。
随分狭そうなUFOだと思ってたけど、中は広いんだな…。
ミレア
M015
空間を自由に変えられるから、外からの見た目よりも中は広いのよ!
悠真
Y054
空間を自由に…?
(頬をつねる)…いてて!ほっぺたつねると痛いし、夢じゃなさそうだ。
ミレアさん、あなたは宇宙人なんですか?
ミレア
M016
ふふ、そうね、あなたから見るといわゆる宇宙人になるわ!
私は地球ではない遠い他の惑星から、この円盤を使ってやってきたのよ。
悠真
Y055
そうなんですね…。
どうしても、これが現実だなんて信じられないです。
ミレアさんは、どうして僕の所に現れたんですか?
ミレア
M017
ミレア、でいいわよ!
堅苦しい言葉も無しでオッケー!
さっきも言ったけど、悠真の所に来たのは、
前から決めていたことなんだよ。
悠真
Y056
決めていたって…。
ああ、訳がわからない。
やっぱりこれは、超リアルな夢なのかも…。
ミレア
M018
これは現実。
ほら、外を見て!
あなたのいた地球が見えるわよ!
○円盤の窓(地球)
悠真
Y057
うわ!すごい…!!
いつの間に宇宙に…。
なんて綺麗なんだ…。
ミレア
M019
とても美しいわね…。
この星が今も破壊されていっているなんて、信じられないくらいに…。
悠真
Y058
え、破壊?どういうことですか?
まさか、ミレアさんは地球を破壊しに来たわけじゃないですよね?
ミレア
M020
えっ!ふふふ。地球人あるあるね!
悠真も覚えていないと、こうなるのね~
悠真
Y059
え?えーっと??
ミレア
M021
安心して!そんなことしないわ。
むしろ、その逆よ!
それと、ミ、レ、ア、よ!敬語もナシ!ナシ!
悠真
Y060
あ、すみません、ミレアさ…、ミレア。
あの、破壊って…。
ミレア
M022
それはあなたも気付いているはずよ!
あなたも嘆いていたじゃない。
この青く美しい地球を、自分たちの利益だけのために壊してるって…。
悠真
Y061
あ…!そういう意味か。
じゃあ、ミレアは逆に地球を守っているってことですか?
ミレア
M023
その通りよ。
そして、悠真にこうして会っているのも、その一つよ。
悠真
Y062
僕と会うことが?
そういえば別の世界を見せると言ってましたけど、これからどうするんですか?
ミレア
M024
そうね~、まずは、悠真が望んでいた『お金が存在しない惑星』を見に行きましょうか。
悠真
Y063
お金が存在しない世界… 。
つい口から出たけど、実際にそんな世界存在するのかな…。
ミレア
M025
ふふふ。存在するわよ!
むしろ、この大宇宙では、地球のようにお金を使っている惑星の方が珍しいのよ!
悠真
Y064
そ、そうなんですね。
はは(乾いた笑い)珍しい、か…。
情報が多すぎて、もう訳が分からなくなってきた…。
ふあぁ(あくび)眠い…。
終電帰りだったし、何だか疲れちゃいました…。
ミレア
M026
あら、ふふふ。
よかったら、そこのベッドを使って。
悠真
Y065
え!…そ、その(照)
ミレア
M027
あっという間に完全回復よ!さあ、どうぞ!
悠真
Y066
ありがとうございます…。
○悠真、上手に移動(画面から出る)
SE:ベッドに倒れ込む音
○円盤内部② 疲労回復装置付きのベッドがある
悠真
Y067
ん…。ふぁぁ(あくび)よく寝たなぁ。
すごくスッキリ!って、うわぁ!ミレア!?顔近っ!
…て、何で泣いてるの!?
ミレア
M028
あ、もう起きちゃった…。
ううん、ちょっと嬉しくて。
悠真
Y068
もう、朝から驚かせないでよ!ビックリしたなぁ…。
何だか、ミレアと出会ってからビックリ続きだよ…。
うん、やっぱり夢じゃなかったんだな…。
ミレア
M029
あ!敬語じゃなくなってる!ふふふ!(嬉しそうな笑い)
夢じゃないし、朝でもないわよ。
悠真が寝てから、地球時間で3分しか経ってないわよ
悠真
Y069
え!たった3分!?なんかすごく寝た気がするんだけど…。
平日だったら、会社遅刻するレベルだよ。
って、会社!!ヤバい!今日は平日じゃん!
ミレア
M030
ふふふ。だから~、3分しか経ってないんだってば!
それに会社の事は大丈夫よ!
ここでは時間もコントロールできるの。
悠真
Y070
時間をコントロール!?
よく分からないけど、なんでもありだな。
でもミレアが言うなら、そうなんだろうな。
ミレア
M031
ふふふ。悠真が寝ている間に着いたわよ。
『お金が存在しない惑星』に!
悠真
Y071
もう着いたんだ。早いね。
ミレア
M033
ふふふ。そうよ。
瞬間移動、テレポーテーション!
ほら、外を見て!
○円盤の窓(地球に似た街・昼)
悠真
わっ!窓が大きくなった!
ミレア
M032
ふふふ。大きさも自由自在よ!
悠真
本当に何でもありなんだなぁ。
Y073
おお、明るい!今は…昼かな?
ってこれ、地球じゃん!やっぱり寝過ぎたんだ!
ミレア
M034
ふふふ。地球によく似てるけど、ここは別の星。
よーく見ると分かるわ!
ほら、ねぇ、あの男の人を見て!悠真そっくり!
悠真
Y074
わ、ほんとだ。似てる…。
というか、誰も何も反応しないけど、このUFOに誰も気付いてないの?
ミレア
M035
向こうからは、この円盤が見えないようにしているの。
悠真
Y075
ふーん…。不思議なもんだ…。
あ、お店のリンゴを取ったぞ。
…あ、食べた!!
店主が目の前にいるのに、お金も払わずにいきなり食べる奴があるかよ!?
ミレア
M036
ふふふ。ここは『お金が存在しない惑星』よ。
そのままリンゴを食べても何も問題はないの。
ほら、お店の人を見て。とっても嬉しそうよ。
悠真
Y076
ほんとだ…。
これがお金が存在しない世界か…。
地球に似ているのに違う世界…。
いざ目にすると、とても不思議だな…。
でも、なんだかとっても幸せそう。
ミレア
M037
そう、この星に暮らす人も動物もみんなとっても幸せよ。
悠真
Y077
地球だと、お金が在る方が幸せな暮らしになるんだけど、お金が無い方が幸せだなんて…衝撃だ
ミレア
M038
この星はね、『所有と交換』を卒業したの。
悠真
Y078
所有と交換?それってお金のこと?
ミレア
M039-01
そうねぇ、大体その認識であってるけど、交換はお金とは限らないわ。
M039-02
何々をしてあげたら、何々をしてしてください…って相手に求めるものは全て交換になるわ。
例えば、フォローしたんだからフォロー返してね!ってのもね。
悠真
Y079
あ、なるほど。それも交換って事になるのか。
ミレア
M040-01
所有と交換の卒業とは、誰も何も独り占めしないし、『何かをしたから、何かを返さなくてはならない』っていうのがないこと、もちろん、対価を求めないってこともその1つよ。
M040-02
特に、この地球では、お金が絡むと、どうしても色々と難しくなってしまうの。
悠真
Y080
確かにみんなお金のために働いているしね。
お金が貰えないなら、仕事なんてできやしない。
…ということは、この星には仕事が存在しないってこと?
ミレア
M041
ふふふ。そんなことないわよ!
現にさっきのお店の人は、自分でリンゴを育てて、お店に出しているわ!
みんなに食べてもらうためにね!
悠真
Y081
む、確かに…。
でも、お金も貰えないのにどうして…?
ミレア
M042
その人にとって、好きなことややりたいことだからよ。
悠真
Y082
やりたいこと…。⁂
でも、みんながやりたいことやってるだけじゃ、世の中も成り立たないんじゃないの?
ミレア
M043
ふふふ。そう考えてしまうのは、お金の存在が当たり前になりすぎて、そう思い込んでいるだけ。
地球の人間社会目線じゃなくて、自然界の目線で考えてみると、何か見えてこない?
悠真
Y083
自然界の目線…。
そんな風に考えたことなかったな。
○モニター現れる(I-02)
悠真
Y084
おわ!また急に何か出てきた!
…モニター?
ミレア
M044
ふふふ。
さ、地球の歴史、所有と交換の歴史を一緒に見てみましょう!
4章 所有と交換
○モニターに映し出される地球の歴史映像① 狩りw
悠真
Y085
これは、大昔の地球?
学校の歴史で見たことがあるやつだ!
あれは人類の祖先…狩りをしてるのかな?
ミレア
M045
そうね~、そんな時代もあったわね~
悠真
Y086
生きるために、まさに命懸けだね。
○モニターに映し出される地球の歴史映像② 農耕の始まり
悠真
Y087
畑の映像だ!さっきよりずっと穏やかだ
ミレア
M046
トウモロコシや稲は地球外から提供されたものなのよ。
悠真
Y088
えっそうなの!?一体何のために?
ミレア
M047
一言でいうと、地球の愛を育てていくためよ。
悠真
Y089
地球の愛!?
ミレア
M048
今このタイミングで何を提供したら、この惑星の愛の度数が上がるのかを導き出す宇宙のシステムがあるの。
この映像によると…穀物みたいね。
悠真
Y090
便利なシステムがあるんだな。
この頃の人々は、作物を育てたり、必要な物を作ったりするしかなかった。いわゆる、自給自足の生活だ。並大抵のことじゃないよな。
たしかそれを解決するために始まったのが物々交換だったんだよね。
○モニターに映し出される地球の歴史映像③ 交換のはじまり
悠真
Y091
あ、これこれ!だけど、物物交換だけじゃお互いの求める物がピッタリ合わないといけなくて、不便さは拭えなかった。
○モニターに映し出される地球の歴史映像④ お金のはじまり
悠真
Y092
そうそう、そこでお金が生まれたんだ。
それは僕も知ってる。便利な交換の手段なんだ。
しかも、交換だけじゃなくて、貯金もできるからより便利になった。
ミレア
M049
そうね。でもそれによる弊害もあるのよ。ほら見てみて
○モニターに映し出される地球の歴史映像⑤ 貯蓄を守る
悠真
Y093
うわあ!奪われないように必死になってる!
でも実際ないとどうにもならないし…。
○モニターに映し出される地球の歴史映像⑥ ピラミッドw
悠真
Y094
え?この人たちは何だろう?
ミレア
M050
ルールを作った人たちよ。
お金を発行してる銀行や国に富や権力が集中しているのは知っている?
だけどそこに疑問を持つ人は、ほんのわずか。
悠真
Y095
うーん…考えたことなかったな。
言われてみればお金のシステムって謎だらけかも…。
ミレア
M051
調べてみると色々わかるはずよ。
ね、悠真はお金で困った事はない?
悠真
Y096
むしろ困りっぱなしだよ!
小さい頃は裕福だったのに、今は実家に毎月仕送りをしていて、生活もキツキツだし。
お金がないとやりたい事はできないし、欲しいものも手に入らない。
というか、生活すらできない。
だから例え苦しくても、お金を稼ぐために仕事をしなくちゃいけない。
逆にどんなに良いことでも、お金に ならないなら仕事にできない。
あぁそれに…。
僕も環境破壊に繋がってる仕事なんて、本当はやりたくないけど、やらないとお金を稼げないからやるしかないんだ…。
企業も利益のために、大量生産が当たり前になっていてさ…、
それが環境破壊にも繋がっているんだよ、酷いなって思う…。
そうやって、周りを犠牲にして稼ぐことが当たり前になっているんだ…この地球は。
だけど…だけど、分かっていても…
自分の心に反していても…生きるために、見て見ないふりをするしかなくて…。
そうやって自分に嘘をつき続けて…自分も他人も愛せなくなってしまう…。
そんな人、たくさん知ってる…。
みんな生きるために精一杯なんだ…。
ミレア
M052-1
みんな精一杯、みんながんばってる…。
そうなのよね…。
M052-2
だけど…悲しいことだけど、それが『所有と交換』を前提にした結果なの…。
悠真
Y097
どういうこと…?どうすれば、良くなるの?
ミレア
M053
そうね、鍵は、対価を求めることなく、みんながそれぞれ自分の好きなことを思い切り楽しんでやることよ。
悠真
Y098
(拍子抜け)え!?
ミレア
M054
もっというとね、必ずしも誰かのためにやろうってしなくてもいいの。
そして、受け取りたい人が受け取る。
そんなふうに、好きなことを楽しんでやることが、結果的に、どこかの誰かのためになっているだけ。
そういった無償の循環こそが鍵になるわ!
悠真
Y099
わかったような、わからないような…。
でもそうすれば世界は変わるような気がする。
ん?でもどう考えればいいのか?
ミレア
M055
自然界の循環よ。
子供の頃、理科で習ったことを思い出してみて。
悠真
Y100
自然界?理科?
えっとー。アルコールランプが、いや違う、リトマス試験紙が…あっ、光合成なら自然界の循環と関係してるかな!?
ミレア
M056
ふふふ、そうね。
光合成によって植物が酸素を作って、生き物たちがその酸素で呼吸をして、自然界はそれぞれの役割を持って循環しているわ。
自然界は身近なお手本よ。
悠真
Y101
そう考えると、自然ってすごいなぁ。
全然気にしてなかったな。
あ!この体も同じかも!
細胞一つ一つが全体のために働いて循環しているから、人は生きていられる。
ミレア
M057
ふふふ。
悠真
Y102
だけど、周りの栄養を奪う細胞が増えたら、人は…。
そうか…どんなことでも奪い合いは身を滅ぼすって事だね。
お金があることで、周りへの感謝を忘れて奪い合い、知らず知らずのうちに自分たちの首を絞めていたのかも。
…と言っても、対価が貰えないのに仕事をしろと言われても、とてもできる気がしないけど…。
ミレア
M058
ふふふ。誰もそんなことは言わないわ。
宇宙では自由意志の尊重をとても大切にしているのよ。
悠真
Y103
だけど、それだと誰も仕事をしなくなるじゃないか。
そうなったら、世界はおしまいだ。
ミレア
M059
まぁ!ふふふ。それは交換を前提とした考えよ。
本当の仕事は、シンプルに、ただ自分が好きだから、やりたいからやるだけなの。
それが結果的に、どこかの誰かの嬉しいに繋がっていて、宇宙ではそういった『与え愛』で成り立っているの。
悠真
Y104
与え合い…。確かに僕は交換を前提に考えているのかも知れないけど、地球はそういう星なんだ。
理想を叶えるのは難しいよ。
ミレア
M060
そうね、確かに今のままでは難しいって感じるかも知れないわね。
ね、これから…交換のない世界、お金が存在しない世界に、今からお試し遊学よ!
悠真
Y105
え!無理だよ!
頑張って貯金もしているのに!
お金が存在しない世界じゃ生きていけなくなっちゃう!
ミレア
M061
ふふふ。ちゃんと生きていけるわ!
私の故郷。惑星ポーリアならね!
悠真
Y106
惑星ポーリア…?
ミレア
M062
そう!悠真にぜひ来てもらいたいの!
悠真
Y107
と、突然だな…。
ミレアの故郷か…。
うん、すごく興味ある。
ミレア
M063
ふふふ!(嬉しそうに笑う)そうと決まれば、早速行くわよ!
ほら、窓を見て!
○円盤の窓の向こうに惑星ポーリア
悠真
Y108
え?うわぁ、綺麗…!
まるで宇宙に浮かぶシャボン玉みたいだ…。
ミレア
M064
あれが、惑星ポーリアよ!
とっても美しいでしょう?
悠真
Y109
すごい…。あれが星なの…?
というか、いつの間に移動したんだ?またテレポート?
ミレア
M065
ふふふ。そうよ!
悠真
Y110
テレポートってすごいなぁ。
僕はてっきりすごい助走を付けて、ぐぉぉって青い空間を通り抜けて勢いよくワープするのかと思ってたよ。
ミレア
M066-1
あははは!(大きく笑う)悠真ってほんと面白いわね!
やろうと思えば、そんな演出もできるわ!
M066-2
せっかくだから、悠真が言うワープみたいにして降りてみる?
悠真
Y111
いや、遠慮しとく。
普通に降りた方が心臓に優しいよ。
ミレア
M067
そう?楽しそうだな~って思ったけど、まあいいわ。
さぁ、地上に降りるわよ。
○円盤の窓の向こうにポーリアの大自然(森)
悠真
Y112
あ、地上が見えてきた!
なんだか辺り一面すごく森っぽいけど…。街はどこ?
ミレア
M068
地球にあるような街はどこにもないわ。
ポーリアではね、自然とテクノロジーが共存しているの。
悠真
Y113
え、街ないの?てっきり、すごい未来的な高層ビルだとか、UFOの発着場がたくさんあると思ったのに。
ミレア
M069
ふふふ。それも地球人の発想ね。
ポーリアはね、元々ある自然をとっても大切にしているの。
だからこそ、みんなが平和で楽しく生きられるのよ!
悠真
Y114
そうなんだ…。まるで理想郷だな…。
でも、僕も田舎の自然が大好きだったから、なんだか少し嬉しいな。
ミレア
M070
ふふ。(軽く笑う)ほら、もう地上に着いたわ!
外に出ましょう!
悠真
Y115
なんだかドキドキするなぁ…。
5章 いえたまご
○惑星ポーリアの大自然(昼)
【いえたまご無し】
悠真
Y
空の色がピンクだなんてまるでファンタジーの世界…。
ミレア
M071
ん〜〜!やっぱりポーリアの空気は心地がいいわ!
悠真
Y116
ほんとだ…。すごく空気が美味しい気がする…。
それに木も空も、全部が手付かずに見えるのにとっても綺麗だ…。
ミレア
M072
ねぇ、悠真、後ろを見て!
◯【いえたまごロング】浮かぶいえたまご(地上3mほどの高さ)
悠真の声
Y118
え?うわ、なんだあれ!?大きな…たまご?
ミレアの声
M074
あは!(楽しそうに笑う)たまごのようだけれど、これは建物!家よ!
悠真の声
Y119
え?家?窓も入口も何もないんだけど…。
それに、宙に浮いているし。ほんとに家?
ミレアの声
M075
そうよ、間違いなく家よ!
地球の家とは、ちょっと形が違うけどね!
『いえたまご』とでも呼ぶと良いわ!
悠真の声
Y120
ちょっとどころか、随分違うけど…。
でかい卵にしか見えん。
ひょっとして、ここがミレアの家?
ミレアの声
M076
いいえ、この家は悠真がこれから住む家よ!
悠真の声
Y121
え!?ここに住むの!?
入り口も窓も何もない、あんなところに!?
ミレアの声
M077
あははは!悠真ってほんと面白いね!
大丈夫、中からは外が見えるわ!
入り口は…あ、あのランプがあるところから、入れるわよ!
悠真の声
Y122
ランプ…あ、あの光ってるやつかな?
自然のままだと思ったけれど、やっぱり常識外れのものが多そうだな…。
ところであんなに高いところ、どうやって入るの?
まさか毎回UFOを使って入らなきゃいけないの?
ミレアの声
M078
それも一案なんだけど…。
ほ~ら!
○ミレア、空中に浮く
M078
こんな風に空を飛んでいけば良いのよ!
悠真の声
Y123
うわ!と、飛んでる…!
ミレア、超能力まで使えたんだ…。
どうなってるんだ…?
ミレア
M079
これはね、マナっていう魔法のようなものを使って飛んでるのよ!
ほら見て!
○キラキラ出現
悠真の声
Y124
うわ!キラキラしていてすごく綺麗…!まるで魔法のようだ。
ミレア
M080
ふふふ。
悠真の声
Y125
…って、僕は空飛べないよ!
ミレア
M081-1
あはは!大丈夫よ~!
◯ミレア、下に降りてくる
◯ミレア、少し傾き優しく微笑む
ミレア
M081-2
悠真、私の手を握ってみて!
悠真の声
Y126
え…う、うん!
○いえたまごのリビング(床以外透明・まるみえ)
悠真とミレア、空を飛んで到着
ミレア
M082
着いたわ!ここが『いえたまご』の中よ!
悠真Y127
あぁ〜、ビックリした。
いくら高所恐怖症じゃなくても驚くよ。
まさかミレアと一緒に空を飛べるなんて。壁もすり抜けちゃうし…。
それにしても、ここは本当にあのたまごの中なの?
外が丸見えなんだけど…。
ミレア
M083
ふふふ。言ったでしょう?中からはちゃんと外が見えるって!
悠真
Y128
見えるとは聞いたけど、こんなにフルオープンだなんて…!
床があっても、これじゃなんだか落ち着かないよ!
ミレア
M084-1
ふふふ。大丈夫よ!
あそこに球体があるでしょう。
あの球体に向かってイメージをすると…!
○リビングに窓と壁ができる
ミレア
M084-2
ほら!
こんな風に地球のような窓と壁にもできちゃうのよ。
悠真
Y129
あ…、窓と壁になった。
あの球体、すごい!!
ミレア
M085
これなら、悠真も過ごしやすいんじゃない?
それに、ここには便利な道具がたくさん揃っているわ!
悠真
Y130
??
ミレア
M086
ふふふ。
例えば、何か欲しい物があったら、あの球体に向かって欲しい物をイメージするだけで、すぐに取り寄せられるわ。
悠真
Y131
なにその、ナントカポケット球体バージョンみたいなの…。
ミレア
M087
ふふふ。お腹がすいたら、食べたい物を取り寄せる事もできるし、逆に誰かに物を届ける事もできちゃうわよ!
悠真
Y132
へぇ、すごいなぁ。
じゃあ取り寄せる時は、しっかり考えないといけないね。
ミレア
M088
そうでもないわよ。
例えば、お腹が空いた時には、何か食べたいな~って思うだけでOKよ。
その時の体調や好みを考慮してオススメをチョイスしてくれるの。
悠真
Y133
そんなことまで…。便利すぎでしょ。
ミレア
M194-1
あとね、この球体を使って、部屋の明かりを変えることも出来るし、部屋をお好みの温度にも出来るのよ。
M194-2
普段は、使う人の体感をAIが自動的に読み取って、心地いい温度にしてくれているわ。
悠真
Y
通りで、暑くもなく寒くもなく丁度いい気温だったんだ。
ミレア
M193
過ごしやすいでしょう?
それから、お掃除が苦手な悠真に朗報よ!
お部屋の汚れとかは、この球体が感知して、自動でお掃除してくれるわ。
悠真
Y
えっ!なんとありがたい機能なんだ!
というかあの球体、地球でいう「クルクルホーム」や「密林Echo」「Attayo HomePod」のようなものなのか!
僕は使ったことないけど、これがあればすごい便利だ。
ミレア
M089
ふふ。あとは…そこのベッドは円盤と同じもので、1分も寝ればスッキリ起きられるわよ。
あと、あのドアの向こうは、体を綺麗にしてくれるわ。
悠真
Y134
ベッドと、お風呂か…。
地球と同じだね!
ミレア
M090
ふふふ、ここにはバスタブはないけど、お洋服を着たまま、まるっとキレイになるのよ。
トイレも兼ねているわ。
悠真
Y135
服ごと洗うの…?
よく分からないけど、トイレ行きたかったんだ。トイレはどこ?
ミレア
M091
あのドアの部屋に10秒くらい入ってみて!
○悠真、下手へハケる
悠真の声
Y136
って、あれ?ここ、何もないけど…。
10秒…?
あれ?トイレ行きたかったのに、なんかもうおさまったみたい。
それに、すごく体がサッパリした気分!
○悠真、戻る
悠真
Y137
なんか、トイレ大丈夫みたい。
ミレア
M092
ふふふ。その部屋に入るとね、体もお洋服も綺麗になるし、トイレの気分も全部綺麗さっぱりなくなってしまうわ!
でしょう?
あとね、
悠真…はいっ!
◯悠真にキラキラ演出
(ミレア、悠真の服を着替えさせてくれる)
SE:(シャラララーン♪)
悠真
Y138
え?なになに?
…またなんかすごくキラキラしてるけど!?
あ、あれっ!?
なんか服が変わってる!?
ミレア
M093
うふふ、私からのサプライズプレゼントよ!
悠真
Y139
ありがとう!
こんな着替え方、まるで魔法少女だよ。
でも、すごく着心地も良いし、デザインも素敵だ…。
ミレア
M094
そう言ってもらえて嬉しいわ。
イメージ通り、とっても似合ってる。
ふふ…悠真のために作ったのよ。
悠真
Y140
え、作ってくれたの!?
すごい!ありがとう!
ミレアが作ってくれた服かぁ…。
何だかすごく嬉しいな…。
ミレア
M095
私も嬉しいわ…(微笑む)
ミレア
M097
あ、それからもうひとつ。
あの球体で物を複製することもできるのよ。
いわゆるレプリケーターね。
複製できる種類や範囲は、人によって差があるんだけど、生活していく上では、十分、事足りるわ。
悠真
Y143
ポーリアのクルクルホームは、そんなことまで出来るのか!
すごいな…。
これなら確かにお金なんて必要なさそうだ。
ミレア
M098
ふふふ。ポーリアではね、これらの装置をみんなが使ってるのよ。
悠真はこれからここで暮らすんだから、色々と活用してね!
悠真
Y144
え!?暮らす…って地球には、もう帰れないの!?
ミレア
M099
心配しないで。単なる遊学よ。
地球には、ちゃんと帰れるわ。
さっき言った『交換のない、お金が存在しない生活』をここで体験してもらいたいって、そう思ってね。
悠真
Y145
そ、そうか。ビックリした…。
てっきり、もう帰れないのかと思ったよ。
ミレア
M100
ふふふ。悠真が地球に帰れないなら、私が会いにきた意味がなくなっちゃうわ!
とにかく、悠真はここで自由に暮らしてみてね。
あ、地球の会社のこととかは、時間をコントロールするから大丈夫!
安心してね。
悠真
Y146
会社のことは考えなくていいの?
それは嬉しい!
ポーリアなら、そんなことまでも平気で出来ちゃうんだな。すごいや!
ミレア
M101
ふふふ。
悠真
Y147
そうか…自由か…。
うん、少しなら悪くないかも!なんか便利そうだし!
ミレア
M102
ふふふ、良かった!
惑星ポーリアをたっぷり堪能してね!
じゃ、私は他に用があるから、もう行くわね!
悠真
Y148
え!?もう行っちゃうの!?
一人取り残されても、どうすれば良いか分からないよ!
ミレア
M103-1
大丈夫よ!何かのときは私の名前を呼んでくれたら、すぐに駆けつけるわ!
M103-2
とにかく、悠真はここで自由にやりたいことをやってみてね!
ポーリアはとっても安全だし、みんなとても友好的だから安心していいわよ。
じゃあ、行ってくるね!
○ミレア、その場で消える
悠真
Y149
え!?待って…!!
…って、もう行っちゃった…。
まるで嵐のようだ…。
はは(呆れた笑い)自由に…って言われても、知らない星でいきなりぼっちは辛いぞ。
○悠真、お腹が鳴る
SE:ぐ~
悠真M
Y150
そう言えば、ミレアと会ってから何も食べてなかったな。
…あの球体に向かって、イメージすれば良いんだっけ?
えっと…
OK!球体!食べ物、食べ物、食べ物…!!
うわ!
○食事セット アップ
悠真 声
Y151
本当に出てきた!ご丁寧にお箸も…。
これが僕にオススメなのかぁ〜。
和風・・御膳!?
にしてもおしゃれだなぁ。
○悠真、ご飯を食べる
悠真M
Y152
ん…!美味しい…!!
優しい味の野菜だな…。
○リビング(立ち絵・悠真)
悠真M
Y153
ふぅ…、美味しかった。満腹だ。
これなら食事には困らなさそうだし、複製もできるんだもんな…。
…しかし、一人になると急に静かだな…。
なにか音楽が欲しいな。
あ!?あの球体を試してみよう!
でも何にしようか?…!
えーい!
OK!球体!
今の気分にピッタリの音楽ください!
○BGMが流れる
BGM:
悠真
Y154
おおー。音楽だ!
なんて心地いい音楽…
○悠真、静寂の中ボーっとする
悠真M
Y155
しかし、こんな事が本当に起こるなんて…。
まるでアニメみたいだ…。
はぁ〜(深く息を吐く)すごいことになってしまった…。
このまま家にいても、何をして良いか分からないし、外に出てみようかな…?
外も気になるし。
…って、ここ空中に浮かんでるんだった!
ミレア、肝心な事を忘れて行っちゃったぞ。
…あ、そうだ。あの球体でアレを取り寄せよう!
6章 ポーリアの人々
○惑星ポーリアの大自然(昼)
○いえたまごの下(縄はしごがかかっている)
悠真M
Y156
はぁ…、何とか外に出られた。
まさか、こんなに進んだ星で縄ハシゴを使うハメになるとは思わなかったな…。
それにしても、相変わらず素敵な世界だなぁ…。
鳥のさえずりが心地いいや。
男の子の声(トーラの声)
T001
おーい!
悠真
Y157
ん?誰だ?
男の子の声(トーラの声)
T002
おーい!悠真ー!
悠真
Y158
え…?ぼく?
○トーラ目の前に現れる
トーラ
T003
こっちや!
悠真
Y159
うわ!いつの間に目の前に!!か、かっぱ…?じゃないよな…。
トーラ
T004
ははは!(楽しそうに笑う)久しぶり!悠真!
悠真
Y160
え、いや、久しぶりって…誰?
トーラ
T005
あ、間違えた!
初めまして…か!
いや〜、日本語使うん久しぶりやから、まだ慣れてへんくて!はははは!
悠真
Y161
日本語…。というか、関西弁…?
君もこの星の人なの?
トーラ
T006
そやで!僕はトーラ!
いや〜、ミレアから聞いて悠真が来るん、めっっちゃ楽しみに待っとってん!
悠真
Y162
聞いてたんだ…。いつの間に…。
それにしても、ここの人たちは僕を驚かすのが好きみたいだね。
突然、目の前に現れるんだもの。
トーラ
T007
あはは!それは、悠真がすぐに驚きすぎなだけや!
悠真
Y163
はぁ、これじゃ心臓がいくらあっても足りないや…。
トーラ
T008
あはは!ほんなら、僕が心臓いっぱい作っといたるわ!
悠真
Y164
やめてよ!シャレにならないから!
本当にやっちゃいそうだし…。
トーラ
T009
ははは!そんなことより、見て見て!
悠真にこれ、持ってきてん!
悠真
Y165
ん?果物…?こんなにたくさん…。
トーラ
T010
うん!これ僕が自分で栽培したんやけど、めっちゃあるから持ってきてん!
後でで良いから、食べてや!
悠真
Y166
あ、ありがとう…。こんなにたくさん。
悠真M
Y167
取り寄せも複製もできるのに、わざわざ自分で果物を育ててるなんて。
あ…、あの時のリンゴ屋の店主と同じだ…。
トーラ
T011
へへ!自分で育てたもんを人に食べてもらえるんは、最高やからな!
悠真に食べてもらえんるやったら、なおさらや!
悠真
Y168
そ、そういうもんか…。
それにしても、何で関西弁…?
ミレアも日本語が上手だとは思ったけどさ。
ミレアは最初普通の人かと思ったし。
…いや、普通じゃないか。かなり変わり者のコスプレイヤーかと…。
トーラ
T012
あはは!ミレアは日本語インストールしたもんなぁ!
僕は…そう、かなり前に勉強して覚えてん!
悠真
Y169
インストール…?
よく分からないけど、この広い宇宙でわざわざ関西弁を選んで勉強するなんて、君もかなりの変わり者だね。
トーラ
T013
それは悠真も同じやろ!
わざわざ0歳から好き好んで、日本語を勉強しとうやん!
悠真
Y170
いや、それは別に好き好んだ訳じゃないんだけど。
トーラ
T014
あはは!そうなんや!そういうことになってるんやな!
それよりさ、悠真これから僕と一緒にポーリアを見て回らへん?
悠真
Y171
え!それは是非お願いしたいよ!
一人じゃ心細いし、僕もちょうど外を見てみたいなぁと思って出てきたところだったからさ。
トーラ
T015
よっしゃ!
それやったら、のんびり空でも飛びながら見て回ろっか!
悠真
Y172
え、また空!?
ここの人は空飛ぶのが好きだね!?
でも、僕羽生えてないから!
トーラ
T016
あはは!大丈夫や!
羽の代わりになるもん、悠真もう持っとうで!
悠真
Y173
え?どういうこと?
トーラ
T017
さっき渡した果物の中にバナナがあるから、それを手に取ってみ!
悠真
Y174
ん?…バナナ?これか?
トーラ
T018
そう!それは名付けて『フライングバナナ』や!
悠真、バナナ好きやろ?
悠真
Y175
確かに好きだけど…。これが羽の代わり?
トーラ
T019
そやで!それは食べるバナナならぬ、飛べるバナナや!
握ったまま飛びたいと思ってみ!
思うように飛べるで!
悠真
Y176
それは…便利なバナナがあったもんだ。
…飛びたい、飛びたい、飛びたい…
うわ!ほんとに飛んだ!すごい!!
トーラ
T020
へへ!すごいやろ?
それついこの間まで僕も使っとったお気に入りのバナナやねん!
もう使わんくても飛べるようなったから、悠真にあげるわ!
悠真
Y177
ほんとに?嬉しいなぁ。
バナナ落とさないように注意しないと…。
トーラ
T021
飛んどう間は手から離れへんようなっとうから大丈夫や!
それにしても、渡せてほんまによかった!
これで飛べるようになったし、そろそろ行こか!
悠真
Y178
こちらこそ、ありがとう!
果物を家に置いたら、すぐ行くよ!
ちょっと待ってて!
悠真M
Y179
トーラ、か…。
ちょっと変だけど、初対面なのにとても親切だし、何だかバナナも妙にしっくり来る…。
それに昔からの友達と話している気分になるような距離感だなぁ。
ミレアもそうだし、ポーリアの人々はみんなこうなのかな…?
あ、縄はしご、もういらへんな。
・・って、トーラの関西弁が移った!?
○いえたまごの下(はしごなし)
悠真
Y180
トーラ!おまたせ!
トーラ
T022
あ、悠真!待ちくたびれて、もう悠真のことなんか、忘れてもうてたわ!
悠真
Y181
ひどい!3分も経ってないと思うんだけれど!
トーラ
T023
あははは!冗談、冗談!
ほな、行こか!僕に着いてきて!
悠真
Y182
あ!うん…!
でも、あんまり速く飛ばないでよ!
バナナまだ慣れてないんだからさ!
トーラ
T024
はは!すぐ慣れるわ!
んじゃ、光の速度で飛ぶから、頑張って着いてきいや!
悠真
Y183
あ!待ってよ!
○惑星ポーリアの大自然(夕方)
いえたまごの下
悠真とトーラ、ポーリアを見て回り、帰ってくる
悠真
Y184
いや〜、楽しかった!
バナナの木の森で、実ったバナナが、宙に浮かんでるのにはビックリしたよ!
見慣れない物の中に、バナナがあるのも逆にビックリだし、当たり前のように浮かんでて、この星の重力法則は一体どうなってるんだ?
トーラ
T025
ははは!マナが働いとうからな!
確かに今の地球じゃありえんけど。
それにしても、悠真のバナナ紛失事件はめっちゃおもろかったなぁ!
悠真
Y185
いや、面白くなんかないでしょ!
実ってるバナナを食べてたら、僕のバナナが分かんなくなって、危うく帰れなくなるところだったよ!
トーラ
T026
あははは!大丈夫や!
ほんなら、森のバナナ全部食べてもうたら良いんやから!
残ったバナナが、悠真の空飛ぶバナナや!
悠真
Y186
そんなに食べてたら、それこそお爺さんになってしまうよ!
…でも、色んな動物が自由にバナナを食べてたり、僕らを背中に乗せて走ってくれたり、ここでは本当に人間だけじゃなく、動物もみんな仲間なんだね…。
トーラ
T027
当然や!
誰も仲間外れなんておらんよ!
悠真
Y187
本当に素敵な世界だ…。
地球もこうだったら、良いのにな…。
トーラ
T028
…地球もきっと変えられるよ!
…悠真、今日はめっちゃ楽しかった!
また遊びに来るから、これからもよろしく!
悠真
Y188
うん、こちらこそよろしく!
本当に楽しい一日になったよ!またね!
トーラ
T029
うん、またね!
ほな、バイバーイ!
悠真
Y189
…あ、もう見えなくなった。
帰る時は本当に光のような速度でいなくなるんだな…。
さ、僕も家に帰ろう。
○いえたまごのリビング
悠真M
Y190
はぁ〜、今日は本当に楽しかったな…。
そういえば、会社の人たちはどう思ってるかな…。
今までどれだけ辛くても休まなかったのに急に無断欠勤だ、なんて…。
笹原はともかく、所長は相当怒ってんだろうな…。
スマホは当然圏外で繋がらないし…。
ああ、次出勤するのが怖い…。
信じてないわけじゃないけど、本当に帰る時には、ミレアはうまくやってくれるのか不安になってきた…。
悠真M
Y191
今日はトーラに振り回されながら遊んで疲れたし、ご飯食べて洗浄部屋に入ったら、寝ちゃおうかな…。
確か、この球体に向かって念じれば…。
○部屋が暗くなる
悠真M
Y192
あ、薄暗くなったぞ。便利だな…。
寝る時には、もっと暗めにしちゃお。
○いえたまごのリビング
悠真、その後眠りについて目覚める
悠真M
Y193
ふぁぁ〜、よく寝た!もう朝かな…。
暗いままでよく分からないや。
球体、球体…
OK!球体!Open the Window!
○部屋は暗いまま、窓から見えるポーリアの星空
悠真
Y194
うわ、綺麗…!!
ってか、まだ夜!
悠真M
Y195
あ、そうか、そうだったな…。
あのベッドで寝ても数分しかたたないんだっけ。
はは、これじゃ夜行生物になっちゃうよ。
OK!球体!部屋を明るく!
○部屋が明るくなる
悠真M
Y
…そうだ!
悠真
Y196
ミレア!ミレアー!
ミレアの声
M104
…悠真?どうしたの?
悠真
Y197
うわ!本当に呼んだら答えてくれた!
ミレア!ここには普通のベッドはないの?
起きても夜じゃ、僕調子狂っちゃうよ!
ミレアの声
M105
ああ、そういうことね!
それなら、大丈夫!
朝までぐっすり寝れる枕をそっちに送るわ!
○枕が空中に現れて落ちる
悠真
Y198
うわ!ビックリした!
これが朝まで寝られる枕か…。
というか、ミレア、いつも突然出すのやめてよ!
○ミレア現れる
ミレア
M106
ふふふ!その方が手っ取り早いでしょ?
悠真
Y199
うわぁ!!言ってる側から急に出てこないでよ!!
こりゃ、トーラに本当に心臓を作ってもらわないと、ぽっくり死んでしまうかも知れない…。
ミレア
M107
ふふ!トーラと会えたのね!
悠真
Y200
うん、何でも待ってたとか言って、ミレアが行った後にすぐ来てくれたよ。一緒に色々見て、すごく楽しかった。
ミレア
M108
それは良かったわ!
ねぇ、今から私と一緒に外に行ってみない?
悠真
Y201
え、起きたばかりで、また冒険?しかも、いま夜中だよ?
ミレア
M109
夜だからよ!
この星空を一緒に眺めるの!
悠真
Y202
うわぁ…!それは素敵だね!
僕、星大好きなんだ!見よう見よう!
ミレア
M110
ふふ!とっておきの場所があるの!こっちへ来て!
悠真
Y203
え、うん…。
○ミレアと手を繋ぐ
ミレア
M111
目を閉じて…。
○悠真、目を閉じる(暗転)
ミレアの声
M112
もう、開けても良いわよ。
○星空の泉
悠真
Y204
ん…。うわぁぁ、すごい…。
ここは、湖…?
星が水面に映って宇宙の中にいるみたい…。なんて綺麗なんだ…。
ミレア
M113
ふふ、綺麗でしょう?
とってもお気に入りの場所なの…。
悠真
Y205
ほんとに…。あは、また泣きそうだよ…。
何だかミレアと出会ってから、僕の涙腺は緩んだみたい…。
こんな夜空があるなんて…。
当たり前だけど、僕の知ってる星座はなさそうだね。
ミレア
M114
地球とは別の角度から見ているからね…。
でも、ほら!
悠真が毎日見ている太陽もここからだと、肉眼でも見えるわよ。
M192
離れているから、ちょっと小さいけどね。
悠真
Y206
え!本当に!?
○星空の泉の星空
ミレア
M115
ほら、あそこ!
赤く光っている星が見えるでしょう?
悠真
Y207
うん、見えるよ!あれが、太陽…?
ここから見ると赤くて、結構目立つ星なんだね。
ミレア
M116
ううん、それじゃなくて、その赤い星の右に青い星が3つ縦に並んでるでしょう?
悠真
Y208
あ、あれかな…?
ミレア
M117
その3つの青い星の真ん中、そのちょっと右下にある黄色い星、見えるかな?
悠真
Y209
うーん…ぼんやり見えるような、見えないような…。
ミレア
M118
そのメガネでは分かりにくいのかな?
そしたら、悠真、ちょっと目を閉じて…。
悠真
Y210
う、うん…。
○悠真、目を閉じる
悠真M
Y211
あ、眉間にミレアの手の温もりを感じる…。
ミレア
M119
さ、もういいわよ、目を開けて。
○星空の泉の星空(ぼやけ)
悠真、目を開ける
悠真
Y212
うわ、ぼやぼやだ!
全然見えなくなっちゃったよ!
ミレア
M120
まぁ!ふふふ。
メガネを外してみて!
○悠真、メガネ外す
悠真
Y213
え…、うわ…!!
とてもよく見える!!なんだこれ!?
ミレア
M121
ふふふ!悠真の目をよく見える健康な状態にしたのよ。
これなら、遠く離れた太陽だってよく見えるわ。
悠真
Y214
ん…どれどれ?
あ、ほんとだ!うわー、視力が上がると見える世界も変わるなぁ。
それに、さっきはよく分からなかったけど、今はハッキリと黄色の星が見えるよ!
あれが太陽なの?
ミレア
M122
そう、あの黄色い星があなたたちの太陽よ。
悠真
Y215
そうなんだ…。
それにしても、随分小さい星だね。何にも目立たないや。
とても地球が見えそうにはないな…。
ミレア
M123-1
例えここから見えなくても、あなたたち地球人は地球にちゃんと生きているし、ここからは塵のようにも見える太陽だけど、それがないと生きてはいけない。
M123-2
どれほどちっぽけに見えても、この宇宙に存在している。
それだけで、とっても価値のある素晴らしいことなのよ。
悠真
Y216
…そうだね。僕、地球でもいつも星空を見て、宇宙はこれだけ広いんだからこの地球以外にもきっと生命はいるし、宇宙人だっているって思ってたよ。
今はっきり分かった。
あんなちっぽけな太陽の側で僕たちは生きているんだから、宇宙に生命が溢れているのは間違いないってね!
ミレア
M124
うふふ!悠真、ここに来て良かったでしょう?
悠真
Y217
うん、もう最高だよ!
所長には悪いけど、冬休みとして1ヶ月くらいはいたい気分だよ!
ミレア
M125
ふふ。時間は気にせず、ゆっくりしていってね。
悠真
Y218
ミレア…、ありがとう。
もう少し、星見ていってもいいかな?
ミレア
M126
もちろんよ!
心置きなく、この瞬間を満喫しましょ!
○いえたまごのリビング
悠真、ミレアと別れて帰宅
悠真M
Y219
綺麗な星空だったなぁ…。
それに、ミレアと最初出会った時はとてもビックリして警戒もしてたけど、本当に優しくて温かい。
笑顔も可愛いし…。好きになっちゃいそうだ。
…いやいや、宇宙人を好きになるって、それなんてかぐや姫!?
叶わぬ恋すぎて、辛いぞ。
…しかし、一人になると特にやることもないし、どうすれば良いんだろう?
地球では毎日残業続きだったから、暇なんてこれっぽっちもなかったけど、いざ仕事がなくなると暇だな…。
また、明日も外に出てみようかな。
○いえたまごのリビング(朝)
悠真M
Y220
ん〜〜!(伸びをする)やっと朝か!
外は気持ちいいなぁ!
寝転んでゴロゴロ星空を眺めてるだけ…なんて、超暇人生活を満喫してしまった。
でも、いくら綺麗な星空でも、ずっと眺めてるだけってのも飽きちゃうな。
今度は朝まで眠れる枕使おう。
さて、今日はどうするかな…。
トーラの声
T030
おーい!悠真ー!
悠真
Y221
ん?トーラの声だ。また来てくれたんだ!
このパターンはもしかして…突然目の前にくるな!
ふふ、逆に大声でビックリさせてやろう!
○ナーゴ、悠真の横に現れる
悠真
Y222
わぁぁーー!!
…って、うわぁ!!ビックリした!?
ね、ねこ?
ナーゴ テレパシー(効果音で声表現)
N001
ユウマ!初めましてだにゃ〜ん!
大声での一人コント、すっごく面白いにゃ〜!
にゃにゃにゃ〜ん!
悠真M
Y223
わ、なんだ!?
脳内で変な音が鳴ったと思ったら、なぜか意味が分かる、なんだこれ!?
ナーゴ テレパシー
N002
にゃにゃ!
これはテレパシーだにゃ〜!
今目の前にいるミーの心の中だにゃ〜ん!
悠真
Y224
うわ、また!
え…えと、テレパシー?
ねこさん、僕の心の声も読めるって事?
ナーゴ テレパシー
N003
ねこさんじゃなくて、ミーの名前はナーゴだにゃ!
ユウマの心の声は、ぜ〜んぶ筒抜けだにゃ〜ん!
ポーリア人はテレパシーで会話するからにゃ!
トーラやミレアはテレパシー使わなかったのかにゃ〜?
悠真
Y225
つ、使ってないですにゃ…。
2人とも日本語で話すし…て、あれ?
さっきトーラの声が聞こえたと思ったんだけど…。
○トーラ、ナーゴの後ろから現れる
トーラ
T031
悠真!ここおるで!
悠真
Y226
あ!後ろに隠れていたんだ。
小さくて気が付かなかったよ!
トーラ
T032
なんでやねん!これでも悠真より年上やで?
悠真
Y227
え!トーラって僕より年上なの!?
てっきり、まだ子供かと思ってたよ。
トーラ
T033
見た目は小さいけど、少なくとも悠真の倍は生きとうで!
ナーゴ テレパシー
N004
ミーは2000年は生きてるにゃ〜。
悠真
Y228
え!2000年!?
ナーゴってもしかして不死身なの?
ナーゴ テレパシー
N005
ミーだけじゃなくて、みんな自分の意思で転生するにゃ〜。
寿命って概念はないにゃ!
悠真
Y229
そうだったんだ…。
まさか、イエス・キリストと同期の人がいるなんて。
じゃあ、ミレアもああ見えて何千歳だったりするのか…。
ナーゴ テレパシー
N006
ミレアはミーより前から、ポーリアに住んでるにゃ!
1万年はいるかにゃ?
悠真
Y230
1万年!?
そんなに前から!?
んー…想像つかん…。
トーラ
T034
あはは!もっと長生きの人もおるしな!
それ考えたら、僕なんて子供みたいなもんかも知れんな!
悠真
Y231
へ、へぇ…。
そういえば、トーラもミレアもテレパシー使えるんだって?
僕の考えてる事も分かっちゃうの?
トーラ
T035
分かるで!悠真が僕のことめっちゃ好きな事もな!
悠真
Y232
え…、ま、まぁ嫌いじゃないけどさ。
…なんか、ミレアもトーラも僕が口に出してないのに、やたら察して答えてくれるなと思ってたら、そういう事だったのか。
こりゃ、隠し事もできやしないな。
トーラ
T036
ここやったら、なんも隠す必要ないからなぁ!
ナーゴ テレパシー
N007
そうだにゃ〜!
隠す必要ないから、ミーは服も着てないにゃ!
トーラ
T037
ははは!ナーゴはもっふもふの生まれたままの姿やもんなぁ!
ナーゴ テレパシー
N008
にゃはははー!
でもミーと同じ、もっふもふニャンコ風カットは大人気なんだにゃ!
お得意の羊さんたちの予約が何日先も埋まってるにゃ!
トーラ
T038
へぇ!もふもふにするのも、おもろそうやな!
ナーゴ テレパシー
N009
んにゃ〜!
トーラの今の髪型もカッコいいけど、もふもふカットにすると何か新しい扉が開ける気がするんだにゃ〜!
トーラ
T039
新しい扉か〜!
うーん、でもやっぱ今の髪型にはこだわりあるから、また今度にするわ〜。
ナーゴ テレパシー
N010
それは、しょうがないにゃ!
気が向いたら、いつでも予約待ってるんだにゃ〜!
トーラ
T040
そん時はよろしくぅ!
ナーゴ テレパシー
N011
りょーかいだにゃ!!
悠真
Y233
あ、あの〜…。
トーラとナーゴは何か僕に用があったんでしょ?どうしたの?
ナーゴ テレパシー
N012
あ!そうだったにゃ!
実はユウマの髪をアレンジしたいと思って来たんだにゃ!
悠真
Y234
え?髪?…確かに少し伸びているかな…?
でも、大丈夫なの?
ナーゴ テレパシー
N013
大丈夫だにゃ!
ミーは1000年以上前から、みんなの髪を切ったりアレンジしたりしてるにゃ!
悠真
Y235
それは、桁外れの経験年数だな…。
ん〜、せっかく来てくれたし、お言葉に甘えようかな。
ナーゴ テレパシー
N014
そうこなくっちゃだにゃ!
良い感じにしてあげるにゃ!
○悠真にキラキラ演出(ナーゴ、マナで髪をセット)
SE:(シャラララーン♪)
悠真
Y236
うわぁ、何だかキラキラして綺麗…。
って、このキラキラはもしかして…。
○セット完了
悠真、ヘアチェンジ
ナーゴ テレパシー
N015
よし!終わったにゃ!どうにゃ?
トーラの声
T041
おお〜!イメージ通りの赤髪!ナーゴ、さっすがぁ!
悠真
Y237
やっぱりまた変身かーいっ!
って赤髪!?一体何したの!?
ナーゴ テレパシー
N016
もちろんマナを使って、髪を少しだけ切ったにゃ〜!(間)
あと、髪を染めてみたいってユウマから伝わってきたから、赤く染めてあげたにゃ!(間)
今のユウマの姿をテレパシーで見せてあげるにゃ!
SE:
悠真
Y238
え!?これが僕!?
す、すごい…。
確かに人生で一度くらい髪を染めてみたいなって思ってはいたけど、まさか一瞬でこんな派手な色になっちゃうなんて…。
でも、なんかすごく良い感じだし、しっくりくる…。
ありがとう、ナーゴ!
ナーゴ テレパシー
N017
おやすいごようにゃ!
ミーもユウマの髪をいじれて、とっても満足だにゃ!
ミーは髪がない永久もふもふボディだから、自分で自分の髪を切れないんだにゃ!
髪が伸びるユウマは最高だにゃ!
悠真
Y239
ありがとう〜!
何かお金の代わりになるものがあれば良いんだけど。
レプリケーターや、取り寄せ装置で物を出しても、どうせ皆んな使えるものだしな…。
ナーゴ テレパシー
N018
別に何もいらないにゃ!
髪を切らせてもらえたことに感謝にゃ!
ミー、とっても幸せなんだにゃ〜。
にゃふふふ〜♪
それに、ユウマから切った髪の毛は、必要な人のところに既にお届け済みにゃ〜!
悠真
Y240
え?髪?
どこかに消えたわけじゃないの?
ナーゴ テレパシー
N019
消えたんじゃなくて、自動回収システムに回収してもらったんだにゃ〜!
誰かが不要になったものは、ぜーんぶ、回収システム行きにゃ!
必要な形や分子や原子に分解されて、必要な人に届けてくれるんだにゃ!
悠真
Y241
そんなシステムがあるなんて…。
じゃあ、ゴミの一つも出ないんだ。
環境にも、とても優しそうだね。
…でも、僕の髪の毛が欲しい人なんているのかな?
ナーゴ テレパシー
N020
髪の毛ほしい人もいるにゃ!
色んな人がいるにゃ!
トーラ
T042
やな!悠真っていう、変わりもんもおるしなぁ!
悠真
Y242
おい!僕は至って普通で真面目な日本人だぞ!
トーラ
T043
あはは!普通の日本人やって!
それはここやったら、普通じゃないわ!
悠真
Y243
あ…そうか。もう何が普通か分からないや。
ナーゴ テレパシー
N021
色んな人がいるのが、普通にゃ!
悠真
Y244
それは確かに言えてる。
トーラ
T044
せやから、それぞれの人に意味があって上手く循環するんや!
からかわれんのが好きな悠真がおるから、僕もからかいがいがあるって事や!
悠真
Y245
ちょっと!からかわれるのが好きなんて、一言も言った覚えないんですけど!?
トーラ
T045
あははは!言われんくても、顔に書いとうから分かるって!
ほら、テレパシーでもビンビン来とうし!
ナーゴ テレパシー
N022
にゃははは!ユウマは面白いやつだにゃ!
超絶変わってるけど、変わってないにゃ!
悠真
Y246
ちょっと、それどういう意味!?
トーラ・ナーゴ
T-X002 N-X002
あはははは!
にゃははは!
○いえたまごのリビング(夜)
悠真、のんびりタイム
悠真M
Y247
今日も楽しかったな。
それにしても、みんな優しいな。
…トーラは果物作ってるし、ナーゴは髪をアレンジしてる。
これが仕事か…。
僕も何かみんなのためにやった方が良いかな…。
余ってる仕事とかあるんだろうか…?
ミレアに聞いてみようかな?
悠真
Y248
ミレア、聞こえる?
ミレアの声
M127
悠真?どうしたの?
悠真
Y249
何かみんな何かしら仕事をしてるようだし、僕も何かやった方が良いかと思ったんだけど、何かやることってあるかな?
ミレアの声
M128
…そうね。
別に何もしなくても良いし、何をしても良いわ!
全部、悠真が自分で決めることよ!
悠真
Y250
自分で決めること…。
うーん、僕は何をしたら良いんだろう…。
ミレアの声
M129
難しく考えなくて良いわよ!
何か興味が出るまで、ゴロゴロしてても良いし、色々触れてみるのも良いかもね。
そして、興味が湧いたものにとことんチャレンジすると良いわ!
M129-2
きっと何か見つかるわよ!
悠真
Y251
そ、そうか…。わかった。
もう少し気楽に考えてみるよ!ありがとう!
ミレアの声
M130-1
うん!あとね、『しなくちゃ』って気持ちは要らないわよ!
無理はしないで、ワクワクの気持ちを大事にすることと、愛を忘れないでね!
M130-2
困ったら、またいつでも呼んで!
悠真
Y252
うん、それじゃあ、今日はもう寝るね。おやすみ!
ミレアの声
M131
悠真、おやすみ。愛してるわ。またね!
悠真M
Y253
ん、あ…?え…?愛してる…?
…あ、常套句みたいなもんか。
うん、きっとそうだよな!
…ヤバい、ドキドキする…。
これ、寝れるかな…?
いや、あのベッドなら寝れるか…。
ね、寝ようっと!
○いえたまごのした(朝)
悠真、起きて外へ出る(立ち位置:左)
悠真
Y254
んんんー!(伸びをする)今日も気持ちいい朝だ!
ここに来て、もう3日目か。早いもんだなぁ。
トーラの声
T047
おーい!悠真ー!もう起きとうー?
アンナ テレパシー
A001
悠真さん、お初にお目にかかりますの。
悠真
Y255
あ、トーラの声だ!
それに、テレパシー…?
今日もまた誰か連れてきたのかな?
おはよー!トーラ!起きてるよー!
悠真
Y426
ふぁ~あ(欠伸)
◯暮愛、上手から IN
暮愛
K001
見つけた。
あなたが噂のユウマか。
◯悠真、右を向く
悠真
Y427
ん?どちらさま…?
暮愛
K002
あたしは暮愛。
あなたと同じ未合惑星からここに来たうちの一人。
悠真
Y428
未合惑星?
もしかして君も地球から来たの?
暮愛
K003
ちきゅう?
ちょっと惜しいね。
あたしは惑星ちきゅるんから来たの。
悠真
Y429
ちきゅるん?
なんだか面白いし可愛い名前だね。
暮愛
K004
可愛くないし、普通じゃん。
地球の方がよっぽど面白いと思うけど。
それよりも、その赤い髪はまさか、
あなた地球の王様ー?
赤髪と言えば王の証じゃん。
悠真
Y430
えっ。いやいや、僕はただのしがないサラリーマンだよ。
暮愛
K005
サラリーマン?
それは王族かなにか?
悠真
Y431
サラリーマンが王族だったら、地球人は王族だらけになっちゃうよ!
暮愛
K006
なるほど…
地球人は王族だらけなんだ。とんでもない星ね。
でも、とても興味深い。
悠真
Y432
だから、違うって!
7章 与え愛
○惑星ポーリアの大自然②
悠真、ポーリアに来て1週間が過ぎる
悠真M
Y256
今日でここに来て早1週間か…。
相変わらず、トーラはよく来てくれるし、色んな人が訪ねてきてくれる。
毎日が本当に楽しいし、退屈しないや。
それにしても、何か貰ってばっかだな…。
ミレアは何もしなくてもいいって言ってくれたけど、やっぱり僕も何かしたい…。
と言っても、社畜精神がこびりついてるのか言われたことはこなすけど、いざ自分で考えるってなると難しいな…。
そうだ。今日もトーラが来たら、少し相談してみよう!
トーラの声
T048
おーい!悠真ー!
悠真
Y257
お、噂をすればなんとやら。
おはよー!トーラ!
○トーラ、上から落ちるように登場
悠真
Y
って、うわぁっ!!
トーラがいきなり上から落ちてきた!?
大丈夫、トーラ!?
トーラ
T049
あははは!大丈夫、全くもって無傷や!
悠真
Y258
もう!ビックリさせないでよ!
心臓止まるかと思ったじゃん!
トーラ
T050
あはは!悠真は大袈裟やなぁ!
マナが守ってくれとうから、なんも心配ないって。
悠真
Y259
マナは何でもありなのか?
魔法すぎるでしょ…。
あぁ、ビックリした。
トーラ
T051
何でも、じゃないよ。
愛があることにしか使えんからなぁ!
悠真
Y260
トーラが僕を驚かすことになんて愛はあるのか?
全くマナさんは何か勘違いしてらっしゃる…。
トーラ
T052
何ゆっとん!
愛溢れんばかりの行為やろ!
勘違いしとんは、悠真の方やで?
悠真
Y261
もういいや、そういうことにしておこう…。
はぁ。朝から、何か疲れた…。
トーラ
T053
あはは!体力ないなぁ。
もっかい、ベッドで寝てきたら?
悠真
Y262
もう十分寝たよ!
…あ、そうだ!今日はトーラにそ…
トーラ
T054
(被せ気味に)相談したいことがあるんやろ?
悠真も皆んなのために何かやってみたいんやって〜?
悠真
Y263
ちょっと!言う前からテレパシーで先読みしないでよ!
なんて言えば良いか考えてたのに!
トーラ
T055
ははは!ごめんごめん、心の声ダダ漏れやったからさ!
それにしても良え心がけやん!
悠真
Y264
ダダ漏れになるほど、考えてたつもりないんだけど…。
ま、話が早いから良いけどさ。
で、なかなか自分じゃ良い案が思いつかないから、トーラにも聞いてみようかなって思ったわけさ。
トーラ
T056
そうやなぁ…。
あ、ほんなら僕と一緒に果物を育ててみるってのはどう?
めっちゃ楽しいで!
悠真
Y265
果物か…。
他に思いつかないし、それでいいや!
トーラが教えてくれるなら、心強いし。
トーラ
T057
よっしゃ、決まりやな!
ほんなら、すぐ苗と種持ってくるわ!
ちょっと待っとって!
○トーラ、上手からOUT
悠真
Y266
あ、うん、分かった!
…って、もう行っちゃった。相変わらず速いなぁ…。
果物か…。
つい何でも手に入るもんだから、考えてなかったな…。
そういえばトーラも僕がここに来た時にも、果物くれたっけ。
作ってくれなくても何でも手に入るのに…ってちょっと思ったけど、やっぱり手作りの果物って聞くと嬉しかったな。
それに美味しかったし。
…僕もそれで皆んなにお返しができるなら、良いかもな…。
○トーラ、上からIN
トーラ
T058
おまたせ!苗と種持ってきたで!
悠真
Y267
はやっ!まさに俊足!
いや、足使ってないから…しゅんとび?
トーラ
T059
それを言うなら、しゅんマナやな!
それよりさ!めっちゃ持ってきたから、はよ一緒に植えてみようや!
あっちに育てるんにちょうど良い場所あんねん!着いてきて!
○トーラ、上手斜め上からOUT
悠真
Y268
あ、うん!
…って、行くの速っ!
待って〜!しゅんマナ使わないで〜!
○フルーツ畑(昼)
悠真、トーラ、畑を耕して植え終わる
悠真
Y269
ふい〜〜。これでやっと終わりかぁ〜。
何とか全部植え終わったけど、疲れた〜。
トーラ
T060
あははは!
悠真は『疲れた』が口癖やな!
悠真
Y270
そういうトーラは、随分元気だね…。
年の差を感じるよ…。
あ、トーラの方が年上だったっけ。全然そうは見えないけど。
トーラ
T061
ははは!僕はいっつも美味しい果物食べとうから元気やねん!
丹精こめた果物は格別やからな!
悠真
Y271
そっか…。植えた果物早く実ると良いな。
トーラ
T062
う〜んと、…そうやなぁ。
早いもんでも1ヶ月くらいはかかるかなぁ?
種から植えたやつは、もっとかかるかも!
悠真
Y272
え!そんなに!?って、果物だし、まあそんなもんか…。
ポーリアでも、育つ時間は変わらないんだね。
あれ、僕いつまでここにいるんだ…?
トーラ
T063
あと100年くらいおれば良いんとちゃう?
悠真
Y273
そんなにいたら、死んでしまうよ!
トーラ
T064
あはは!大丈夫、大丈夫!
もし死んでもうたら、僕が果物と一緒に畑に埋めてあげるわ!
悠真
Y274
ちょっと!勝手に土に還さないでよ!
トーラ
T065
ははは!これぞ愛の循環ってね!
悠真
Y275
トーラの言う愛は、どこかズレてる気がするんですけど!?
トーラ
T066
ははははは!
○いえたまご(朝)
悠真、ポーリアに来て1ヶ月が経つ
悠真M
Y276
ふぁぁ〜…。今日もよく寝た…。
会社で働いていた時は、ぐっすり寝ることなんてなかったのに、ここに来てからは、毎日快眠だな…。
今日でポーリアに来て1ヶ月か…。
まさか、こんなに長くいることになるとは思わなかったな。
…さてと、今日も畑の様子を見に行くとするか!
○フルーツ畑(朝)
悠真M
Y277
今日は朝イチでトーラも誰も来なかったな。
外に出ると待ち伏せてたかのように高確率で誰か来てくれるし、逆に珍しいな…。
よしよし、今日も元気に育ってるな。
…あ!実がついてる!
悠真
Y278
こっちにも!
あ、あっちにもついてる!
○トーラ、畑の中から現れる
トーラ
T067
やっと実ったなぁ!おめでとう!
悠真
Y279
うわっ!?トーラいつからいたの!?
トーラ
T068
悠真が来る前から、ここで待っとってん!
悠真
Y280
なんだ…、それなら僕が来た時に声かけてよ。
ビックリしたなぁ、もう。
トーラ
T069
えへへ!別に驚かすつもりなかったんやけど!
立派なポコの実がなっとったから、せっかくやし悠真に自分で気付いてほしいって思っただけや!
初収穫、嬉しいなぁ!
悠真
Y281
なんだ、そうだったんだ。
気を遣ってくれて、ありがと!
これポコの実って言うんだ。色も綺麗だし面白い形だね!
ほんと、毎日育ててきた甲斐があったよ。
早速収穫しよう!
…よっと、はい、これトーラにあげるね!
トーラ
T070
うわぁ…!ありがとう、悠真!
真っ先に僕にくれるなんて、悠真も成長したなぁ!
小さい頃はあんなにどうしようもない子やったのになぁ…。
面倒見てきた甲斐があったわ!
悠真
Y282
いやいや、トーラに育てられた覚えはないんですけど!?
トーラ
T071
へへへ!冗談、冗談!
でも、ほんまに嬉しいわ!ありがとう!
悠真
Y283
いやいや、喜んでもらえて良かったよ!
トーラには本当にお世話になったからね。
いつも、ありがとう!
トーラ
T072
そうじゃのう。
いつもお世話してあげたんじゃ。
ふぉっふぉっふぉ…。
悠真
Y284
お爺ちゃん…ありがとう。
って、お爺ちゃんに育てられた記憶もないよ!
トーラ
T073
はははは!
悠真
Y285
あはは!残りの実もお世話になった人たちへのお礼に持っていきたいな。
結構いるけど、それぞれに分けてあげればいいかな?
トーラ
T074
分けてお礼って何言っとんねん!
地球人みたいなこと言わんといてや!
悠真
Y286
え、いや、地球人なんですけど…。
トーラ
T075
あ、そうやった!ははは!
あんなぁ、あげるんやったらお礼とか関係なく、食べたい人みんなにあげようや。
せっかく沢山なっとんねんから!
悠真
Y287
食べたい人みんな…?
お礼はいいの?
トーラ
T076
みんなあげたいから、あげとんねんで。
お礼せなあかんって考えはいらん!
っちゅうか、受け取ってくれた事だけで、もう十分お礼になっとうで!
喜んでもらえるのが、一番嬉しいからな!
悠真
Y288
なるほど、そういうものなのか…。
うん、どうせなら色んな人に食べてもらいたいかも!
でも、どうやって渡せばいいかな?
トーラ
T077
そんなら、問題ないで!
実は今日この後ちょうどパーティがあんねん!
みんな来るから、一緒に渡そ!
悠真
Y289
え!ほんとに?超グッドタイミングじゃん!
パーティかぁ…。楽しみだな!
でも、宇宙人のパーティって想像できないや。
トーラ
T078
今日のパーティは、悠真が主役でもあんねん!
悠真
Y290
え?僕が主役!?
トーラ
T079
いわゆる歓迎パーティや!
それぞれの好きなことや得意なことを披露したり、与え合ったりすんねん!めっちゃ楽しいで!
早く会場に行こうや!
ちょうどこの上やから!
悠真
Y291
え?上?
トーラ
T080
そうや!雲の上がパーティ会場やで!
悠真はバナナでひとっ飛びや!
悠真
Y292
そんなバナナ!?
トーラ
T081
アホな事言っとらんで、はよ行くで!
あ、フルーツは置いといて良えで。
テレポートで取り寄せれば、採れたて渡せるから!
悠真
Y293
ひゃっほぅ!
ポーリア便利すぎぃ〜!行こう行こう!
○雲の上のパーティ会場(明)
悠真
Y294
わぁ〜、ここが会場か〜!
さすが雲の上!広すぎ〜!
トーラ
T082
超ビッグサイズな出しもんをしとう人もおるからなぁ!
この前のパーティでは惑星サイズの出しもんもあったくらいやで!
悠真
Y295
へぇ!面白いなぁ。
…って、惑星サイズって、それ会場どうなるんだ?
宇宙…?
トーラ
T083
パーティ用に作った宇宙で、惑星を浮かべんねん!
悠真
Y296
え?宇宙ってそんな簡単に作れるものなの…?
もはや、異次元すぎて、言葉が出ないや…。
トーラ
T084
あはは!でも今回は、それに比べたら小さめやな!
まぁ、小さくっても愛がこもっとったらおんなじやけど!
僕らのポコの実も惑星とおんなじや!
悠真
Y297
惑星とポコの実を同じにするって、トーラそれはやりすぎでしょ!
…と言いつつ、おかしくないと思い始めた自分がいる…。
ポーリア人になる一歩手前かも。
僕の地球魂よ、消えないでおくれ…。
トーラ
T085
あはは!悠真の地球魂はそうそう抜けへんわ!
もう、生まれ持ったもんなんやから!
悠真
Y298
そんなに僕ってザ・地球人か?
どっちかっていうと、ザ・社畜かと思ってたけど。
トーラ
T086
ザ・変人やな!
っちゅうか、こんなとこで長話せんでええわ!
悠真
Y299
あはは…ってあれ!?
まだ昼なのに急に空が暗くなってきたぞ!?
トーラ
T087
お、始まったな!
今日はそういう日やからな!
こりゃ楽しなるで!
悠真
Y300
えっ?どういう日!?
○メインエリア・ステージ(暗め)
ルークにスポットライト
ルーク
RK001
さぁ!みんな!
特別な時間がやってきたZーっ!!
ルーク
RK002
おう!ありがとう!
キミも!キミも!キミも!
みんな愛してるZーっ!
ルーク
RK003
今日は、みんなも知っての通り、ポーリアにとって特別な日。
そんな日にこうして各未合惑星からの来訪者歓迎パーティが出来るってのは、めっちゃ特別なんだZーっ!
さぁ、これから、めっちゃパワフルになってくよー!
みんな!心して楽しんでいこうZーっ!
○メインエリア全体を背景に
悠真・トーラ、ルークの挨拶をみている
悠真
Y301
!!!
トーラ
T088
ははは!悠真、そんな驚かんくてもええで!
この銀河やとちょっとした有名人っちゅうか、大ベテランの司会者ルークや
トーラ
T131
相変わらずすごい歓声やなー
悠真
Y415
え?なにも聞こえないけど(汗)
トーラ
T132
ああ、悠真はテレパシー使えんからなー
悠真
Y416
どんなこと言ってるの?
トーラ
T133
(裏声で真似て)
きゃー!ルークさまぁ♥
ルーク様、愛してるわー♥
今夜ご一緒して~♥
などなどや!
悠真
Y417
あははは!
トーラうまい!面白い!
あの感じね!
○ピクラ、浮いた飲み物を持ってくる。
ピクラ
P001
ようこそ!惑星ポーリアへ!
○ピクラ、飲み物を悠真とトーラに渡す。
悠真、受け取り方に戸惑ながら
悠真
Y302
え!おっと。あ、ありがとう
トーラ
T089
よっ!主役の悠真!
パーティ会場、自由にみてみー
○パーティ会場内の選択肢が出る
選択肢で選んで楽しむ。
トーラを選んだらシナリオ進む。
悠真
Y303
あ!トーラ!
トーラ
T090
悠真!こっちこっち!
すごいで!悠真のフルーツ、みんな大絶賛やで!
悠真
Y304
トーラ、僕の代わりに店番してくれてたの?
ありがとう!
トーラ
T091
店番?そんなこと、してへんよ。
みんなの想いや感情はリアルタイムでテレパシーで伝わってくるんや。
ああそっか、悠真はテレパシー使えんかったし、わからんな。
ほんなら、ポコの実のそばにちょっと立っとったらええわ。
誰か声かけてくれると思うでー。
○悠真のフルーツ提供エリア
悠真M
Y305
そんなに好評なら、もっとみんなに食べてもらいたいな。よーし。
悠真
Y306
さぁー!よってらっしゃい、見てらっしゃい!
ポコの実よりどりみどり!
どれも全部無料だよー!食べて食べてー!
トーラ
T092
はは!無料って何当たり前のこと言っとんねん!
悠真
Y307
あ、テンション上がってつい。
確かにポーリアじゃ、そもそもお金もないし、無償提供が当たり前だったね!
トーラ
T093
ほんまやで。
とっさに地球的な言葉が出るなんて、悠真はザ・地球人を極めとんなぁ!
○ミレア登場
ミレア
M132
わぁ~!美味しそう!どれどれ(食べる)
悠真
Y308
あ、ミレア!来てくれたんだ!
いつもありがとう!どう?
ミレア
M133
と~っても美味しいわ!
甘みの中にある優しい味、悠真のあたたかさを感じるわ!
ところで悠真のその髪、とっても素敵よ!
悠真
Y309
あ、ありがとう!
この前ナーゴって猫さんに、染めてもらったんだよ!
○ ナーゴ登場
ナーゴ
N024
ミーを呼んだかにゃ〜!
悠真
Y310
ナーゴ、ちょうど良いところに!
この前はヘアチェンジしてくれてありがとう!
赤髪も最高だよ!
よければこのポコの実食べ…!
○ナーゴ、フルーツを食べている
○ピクラ、登場
悠真
Y311
あはは(汗)、もう食べてた!
ナーゴ テレパシー
N025
(もぐもぐしながら)にゃ〜!美味しいにゃ!
ピクラ テレパシー
P002
これは絶品ね!
ずーっとこのお味を堪能していたいわ~
○アンナ登場
アンナ テレパシー
A002
まぁ!見た目もお味も栄養価もこんなにバランスのいいポコの実を作れるなんてステキですの❤
悠真
Y312
(照れて)ありがとうございます!うれしいなぁ。
アンナ テレパシー
A003
あなたのお人柄がエネルギーとしてポコの実に宿っていますの。
悠真
Y313
(驚いて)えっ!?(照れる)そんな…。
○フルーツ渡し終える
悠真
Y314
わあ。あっという間に全部なくなった!
思った以上に大盛況だったね!
トーラ
T094
そうやな!皆んな喜んでくれて、僕も嬉しいわ!
悠真に教えてほんまに良かった!
悠真
Y315
うん、トーラもありがとう!
…どうせタダで手に入るものだし、とか考えたりもしたけど、そんなこと関係ないって身をもって感じたよ。
大切なのは気持ちだね!
トーラ
T095
愛がこもったものは、誰やっても嬉しいもんや!
悠真
Y316
本当に…。
また実ったら、皆んなに食べてもらいたいな。
これがミレアの言ってた、『所有と交換』とは違う生き方なのかな?
トーラ
T096
そうやな。お金なんて貰えんくても、誰かにもらってくれるだけで幸せな気持ちになれるんや!
悠真
Y317
その通りだね。
パーティでは、みんなただただ与え合っているだけで、とっても幸せそうだし、楽しそうだった!
僕もこのパーティで実感したよ
トーラ
T097
それより、パーティは思う存分見て周ったんかー?
【分岐で先に進む条件】
演奏会を見ることが必須
悠真
1⃣ うん、もう大満足だよ!
⇛ シナリオ進む
悠真
Y4??
うん、もう大満足だよ!
2⃣ まだ気になってるところがある。
⇛パーティ会場選択
⇛満足したを選択でシナリオ進む。
悠真
Y4??
まだ気になってるところがあるんだ。
○惑星ポーリアの大自然②(夜)
悠真
Y318
いやぁ…、パーティすごく楽しかったな。
特に演奏会には心打たれたよ…。
僕もあんなふうに、演奏できたらなって思っちゃった。
トーラ
T098
ほんま素敵な演奏やったなぁ!
そうや!悠真も演奏すれば良えやん!
頭にインストールすれば、すぐ弾けるようなるで!
悠真
Y319
あはは。それは便利だけど何だか味気ないなぁ。
こう、なんか、やってやったぞ〜!って感じがないじゃん?
トーラ
T099
それは言えとんな!
だからこそ、ポーリアでもあえて自分で挑戦する人が多いねん!
悠真
Y320
そうなんだ!
何かに挑戦するってのも日常を楽しむコツなのかもね。
それにしてもトーラ、今日は色々とありがとう。
トーラ
T100
ふふ。僕も悠真とパーティを見て回って、めっちゃ楽しかった!
ポコの実も渡せたし!
悠真
Y321
ポコの実がまた実ったら、トーラもらってくれる?
トーラ
T101
当たり前やん!
なんやったら、実る前の青い実もぜーんぶもらったんで!
悠真
Y322
それは絶対だーめっ!!
トーラ
T102
あはは!冗談、冗談!
それじゃあ悠真、僕はそろそろ帰るわ!
悠真
Y323
うん、ありがとう!またね!
…あ、行っちゃった。
登場も別れもいつも突然すぎるんだよな、はははっ。
○いえたまごリビング(夜)
悠真M
Y324
パーティもそうだけど、果物作りもなんだかんだ楽しかったな…。
それに実ったポコの実を自分が食べるだけじゃなくて、誰かに受け取ってもらえるのが、こんなに嬉しいだなんて…。
…あ、これがミレアの言ってた『本当の仕事』ってやつなのかな?
最初に見に行った惑星のリンゴ屋の店主…。
あの人とおなじだ。
今なら、お金が貰えなくても働く気持ちが分かる気がする…。
何か他にもできることあるかな?
何かやってみたい…。
自分がワクワクすることを…。
8章 星空の実
○悠真、ポーリアに来て1年
○いえたまごのリビング(夜)
トーラの声
T103
おーい!悠真ー!
○トーラ、テレポートで現れる
悠真
Y325
…ん?トーラじゃん!
どうしたの?こんな夜遅くに来て…。
今、練習中だったんだけど…。
トーラ
T104
それが、畑がすごいことなっとんねん!
悠真
Y326
畑?今朝行った時はいつも通りだったけどな…。
一体どうしたの?
トーラ
T105
とにかく大変やねん!
さっき上空通りかかってんけど…。
こうしちゃおれん!さ、早く行こ!
悠真
Y327
…って、おーい!
まだフライングバナナも用意してないって!
くそ〜、早くマナで飛べるようになってやる〜!
おーい!待ってー!
○夜空
悠真・トーラ、夜空を飛んでいる
トーラ
T106
ほら!あれ見てみ、すごいやろ!
○星空の実が実った畑
悠真・トーラ、斜め上空から畑(星空の実)を見ている
悠真の声
Y328
うわぁー!なんだこれ!?
実がすごくキラキラ光ってる!!
しかも、こんなにたくさん!
これってトーラが最初にくれた種だよね?
トーラの声
T107
そうやで!めっちゃ綺麗やんな!
この実は『星空の実』って言うねん!
○悠真・トーラ、IN
悠真
Y329
星空の実…。すごいなぁ…。
実がふわふわ浮かんでて本当に星空みたいだ…。
ポーリアに来てもう1年が経つけど、こんなに綺麗な果物は初めて見たよ。
トーラ
T108
ほんまに星空みたいやんな。
実は僕も初めて見んねん。
きっとポーリアの人も誰もまだ見たことないわ。
この実の種は僕の大切な人が僕のために作ってくれて、めっちゃ大事にとっとったもんやから。
悠真
Y330
そんな大事なものだったんだ…。
それなのに僕なんかにあげちゃって良かったの?トーラ?
トーラ
T109
そんなん良いねん!
むしろ、悠真がちゃんと育ててくれて感謝しかないわ!
それに悠真が来たらあげるって、最初っから決めとってんから!
悠真
Y331
決めてた?まるで、僕が来ることを前から知ってたような口ぶりだな…。
それにしても、こんなにたくさん…。
そうだ!星空の実の収穫祭も兼ねて、明日の演奏会をここで開こうよ!
トーラ
T110
おおー!悠真、グッドアイディア〜!
みんな絶対喜ぶわ!
悠真
Y332
今までお世話になった人には、演奏会するって声をかけてたけど、こんなに綺麗だし、まだ会ってない人にも来てもらいたいな!
色んな人に見てもらおうよ!
…ちょっと演奏はまだ下手かも知れないけど…。
トーラ
T111
そんなことないって!
悠真、パーティの後からずーっと練習しとったやん!
きっとみんな喜んでくれるって!
悠真
Y333
そうだといいなぁ!
あ、メンバーにも伝えなくっちゃ!
これは忙しくなるぞ〜!
今日は朝まで寝れる枕を使わずにベッドで寝ちゃうか!
トーラ
T112
僕も手伝うわ!
ワクワクしてきたー!やるでー!
○いえたまごのリビング(夜)
悠真、トーラ、ナーゴ、ピクラ、くらなっつ、アンナ、集まる
悠真
Y334
今日はわざわざ僕の家に集まってくれて、ありがとう!
一日うんと練習しちゃったね!
でも、練習もこれで終わり。
いよいよこれから本番だ!
くらなっつ
C001
ワクワクー!
ピクラ
P003
私も〜、ふわふわ浮いちゃうような気分〜♪
ナーゴ
N026
ピクラは、いつも浮かんでるんだにゃ!
ミーはもふもふな気分だにゃ!
トーラ
T113
いや、ナーゴおかしいやろ!
もふもふってどんな気分やねん!
アンナ
A004
きっとワクワクってことですの!
たくさん練習も頑張ったし、今日は最高の日になりますの!
悠真
Y335
うん!いよいよだね、みんな!
今日は練習の成果を見せるぞー!
みんな
T-X003 N-X003 P-X003 A-X003 C-X003
おー!楽しんでこー!(など)
悠真
Y336
それじゃ、畑でみんなが待ってるから、早く行こうか!
○星空の実の演奏会場(夜)
ミレア
M134
それでは、お待たせしました〜!
演奏会の始まり始まりー!
曲名は『だいじょび!』
みんなで一緒に歌いましょ〜!
SE:拍手
○拍手の後、演奏はじまる
歌:だいじょび!
悠真、トーラ、ナーゴ、ピクラ、くらなっつ、アンナ、演奏する
悠真:ギター
くらなっつ:カホン(BODY)
トーラ:オカリナ(カラー:オレンジ)
ナーゴ:ハーモニカ(カラー:赤or青)
アンナ:タンバリン(カラー:紫)
ピクラ:
①シェイカー(カラー:緑)
②パーカッション(カラー:ピンク)
③鍵盤系(水の鍵盤)(カラー:水色)
○演奏終わって、拍手
SE:拍手
○星空の実が実った畑
悠真、トーラ、ナーゴ、ピクラ、くらなっつ、アンナたち
悠真
Y337
今日はみんな、ありがとう!
とっても楽しかったよ!
それに皆んなに喜んでもらえて嬉しかったし、最高の一日だった!
ナーゴ
N027
ミーも演奏とっても楽しかったにゃ!
ピクラ
P004
私も〜。本当にふわふわ気分〜♪
くらなっつ
C002
ピクラ!
トリプル演奏、マジすげーよ!
ピクラ
P005
えへへ〜。ありがとぉ〜。
アンナ
A005
そういうくらなっつも体を打楽器にするのなんて、最高に楽しいし、面白かったですの!
トーラ
T114
それにしても、悠真もここにきて1年で見違えるほどに成長したやんなぁ!
もはや、ポーリア人やで!
悠真
Y338
あはは!僕、やっと分かったよ!
『本当の仕事』は誰かに喜んでもらうためにやる仕事じゃなくて、自分が純粋にやりたいからやる事なんだって!
僕にとって、この演奏会こそ『本当の仕事』だった!
トーラ
T115
うんうん!たとえ誰からの評価がなくても、求められんくても、対価がなくても、認められんくても、自分がやりたいからやる!
みんなが愛を持ってそれをやるからこそ、自然に感謝も生まれるし、循環するんや!
悠真
Y339
そうだね。受け取ってくれるだけでも、十分お礼になるって意味も分かった。
ふふ。なんかここで暮らすうちに、ポーリアな感覚になっちゃったみたい。
…ところで、ミレアはどこに行ったんだろう?
司会をやってくれた後から見ないけど…。
トーラ
T116
きっと悠真のために、ビッグプレゼントを用意しに行ったんやろ!
悠真
Y340
何それ!?
そんなのテレポーテーションシステムで持ってくれば良いから、別にいなくなる必要ないじゃん!
ピクラ
P006
あはは〜。悠真ってば、面白〜い!
トーラ
T117
ほんま悠真は面白いやつやわ!
くらなっつ
C003
確かに!
トーラ
T118
あはは!それにしても、今日はほんまにありがとう!
悠真!ほんまに楽しかった!
ナーゴ・ピクラ・くらなっつ・アンナ
N-X004 P-X004 A-X004 C-X004
悠真、ありがとう!(など、それぞれ)
悠真
Y341
な、なんだ、みんな揃って、照れるなぁ…。
ふぅ〜。こちらこそ、今日はありがとう!
…さ、今日はもう遅いし、みんな帰ろっか。
ナーゴ
N029
んにゃ!!
帰って、早速楽器練習するんだにゃ!
腕がなるんだにゃ〜!
アンナ
A006
演奏会終わった後で即練習って、ナーゴさんハマりすぎですのー!
みんな
Y-X005 T-X005 N-X005 P-X005 C-X005
あははは!
○惑星ポーリアの大自然②(夜)
悠真、星空を見上げる
悠真M
Y342
はぁ…。今日は楽しかったなぁ。
みんなの笑顔がとっても輝いていた…。
地球じゃとても見られない笑顔だ…。
もう、一生ここにいても良いかもな。なんて!
…それにしても、相変わらず綺麗な星空だなぁ。
○星がひとつ大きく光る
悠真
Y343
…ん、あんな星あったっけ?
すごく輝いてるような…。
○星を中心に、突然目の前真っ白になる
悠真M
Y344
うわぁ!!
まぶしいっ!!
○ミレアの円盤現れる I-01
悠真
Y345
え、円盤…!?
どうして急に目の前に…。
○ミレア出てくる
悠真
Y346
ミ、ミレアか…。
もう、ビックリさせないでよ。
呼んでもないのに、自分から来るなんてただでさえ珍しいのに…。
…それにしても、急にどうしたの?
演奏会の後、姿が見えなくなったと思っていたけど…。
ミレア
M136
悠真、とっても素敵な演奏だったわ。
ハートがあったかくなって、涙があふれてきちゃった…
悠真
Y347
…あ、聴いてくれてたんだね。
よかった。嬉しいよ。
…ん〜、でも泣けるような曲でもなかったと思うんだけど。はは。
ミレア
M137
悠真が自分で考えたことで、みんなのために創り上げたあの場が本当に素敵で、とっても嬉しかったのよ…。
悠真
Y348
そっか…。僕も本当に嬉しかった、これが与え愛なんだなって実感したよ。
地球もこうだったら良いのになって。
ミレア
M138
…きっと地球も変わるわ!
だって、悠真がいるんだから!
悠真
Y349
そう…かな…?
でも、僕もうポーリアで一生暮らしたい気分だよ。あはは。
ミレア
M139
(驚~安堵の微笑み)
悠真、今から地球に帰るわよ。
悠真
Y350
……えぇっ!?う、嘘でしょ?そ、そんな突然…。
だ、だって、もうここに1年近くいるんだよ?
今更帰って…いや、そうだな。
僕には地球で…。
ミレア
M140
…うん。(微笑む)
悠真
Y351
帰る前に、みんなと過ごしたポーリアを空から眺めてみたいな。
ミレアとふたりで。
ミレア
M141
…私もよ、悠真。
9章 繋ぐ想い
○ミレアの円盤の中(窓の外は見えない)
悠真
Y357
この円盤に乗るのも、久しぶりだね。
いつ見ても、中が広いのは不思議なもんだ。
ミレア
M147
ふふふ。
この宇宙は不思議がいっぱいよ!
ポーリアも、この銀河も!
そして、悠真…あなたもね!
悠真
Y358
え?ぼく?
…いや、ポーリアとか、銀河とかに比べれば、そんな不思議でもないと思う…。
あ、いや、宇宙人に連れ去られた地球人って考えると不思議なやつかも知れないけど。
しかも、仲良くなっちゃってるし!
ミレア
M148
ふふふ。それはそうよ!
だって、私たちはずっと前から出会っていたんだもの!
悠真
Y359
え…?
ま、まあ1年も一緒にいれば、仲良くなるのも当然…かな?
ミレア
M149
ふふふ、悠真。
私たちはもっともっとずっと前から。
それこそ、悠真が生まれる前から、すでに出会っていたのよ。
悠真
Y360
え?ど、どういうこと?
何を言ってるの?
ミレア
M150
悠真はね…ここにいたの。
ポーリアに住んでいたのよ。
悠真
Y361
え!住んでいた!?
ちょ、ちょっと、訳がわからないんだけど…。
ミレア
M151
ふふ。悠真の前世、ハルトとして、ね…。
悠真
Y362
前世…?
ミレア
M152
そう。悠真の前世はハルトって言って、
ここ、ポーリアに住んでいたの。
生まれた時からね!
悠真
Y363
え…。そ、そうなんだ…。
…どおりで、ポーリアがとっても住みやすかった訳だ!
ミレア
M153
ふふふ、悠真はきっと何も覚えていないけれど、覚えているのよ!
かすかに残る魂の記憶でね…。
悠真
Y364
魂の記憶…。で、でも、そしたら僕はなんで地球なんかに転生したんだ!?
ずっと、ポーリアにいれば良いのに!
頭がおかしくなった!?
それかもしかして、何か悪いことをやらかして、地球へ流罪になったとか!?
ミレア
M154
いいえ、ハルトは自ら望んで地球に転生したの。
悠真として生まれることを決めて。
悠真
Y365
自ら望んで…?
でも、僕はそんなこと覚えてないし、望む意味が分からない…。
こんな天国のような所にいたのに、あんな地獄のような星に生まれるなんて…。
僕はもう地球になんて帰りたくないよ。
ミレア
M155
ハルトはね、地球を救うために転生したの。
悠真
Y366
地球を救うため…?
ミレア
M156
そう、地球を平和に導くために…。
地球をポーリアと同じ『宇宙文明』にするために。
悠真
Y412
宇宙文明!?
ミレア
M178-1
悠真がここで見て体験したこの世界。
すべてが無償の愛で循環するポーリアのようなそんな惑星たちを『宇宙文明』って呼ぶの。
M178-2
人間だけじゃない。
地球で生きるもの全てを家族にするためにハルトは…。
悠真
Y367
生き物全てを家族に…。
ミレア
M157
…悠真、私たちは元々恋人同士だったの。
悠真
Y368
え!?こいびと!?
ミレア
M158
うん、私とハルトはお互いに想いあっていたの。
だけど、それでもハルトは行ったの。地球へ。
悠真
Y369
そ、そんな…。
ミレアを置いていくなんて…。ひどい!
ミレア
M159
ううん、そんなことないわ。
ハルトはね、私と同じように地球のことも愛していたのよ。
悠真
Y370
地球を愛した…。
そうか…、だから僕は子供の頃から自然が大好きだったし、動物が大好きだったし、星空が大好きだったし、みんなの笑顔が大好きだった。
でも、ミレア…忘れてたとは言え、置いていってごめん、ごめんね…。
ミレア
M160
謝る必要なんてないわ。
悠真は地球に生まれてからもずっと努力をしてきたもの。
確かに記憶をなくして、地球の環境で暮らすうちに、くじけるような事もあった。
でも、あの時確かにあなたは勇気を出したわ!
悠真
Y371
勇気…、あ、所長に初めて提案した時の…。
ミレア
M161
ええ。記憶は忘れても、大事なことは何も忘れてはいなかったわ!
だから、今こうして、再会することができた…!
悠真
Y372
そうだったんだ…。
でも、どうして僕をポーリアに連れて行ってくれたの?
ミレア
M162
最初から決めていたのよ。
ハルトが転生する前に『僕が地球で勇気を思い出した時に、また会おう』って。
私はずっとそれを待っていたし、トーラだって待っていたわ。
悠真
Y373
トーラも!?
…あ、でも確かにトーラも決めていたとかなんとか言ってたっけ…。
今全部繋がったよ。
ミレア
M163
トーラの前世は地球人よ。
それも日本に住んでいた。
だから、日本語を覚えているのよ。
悠真
Y374
え!そ、そういうことだったのか…。
あの関西弁の謎が解けた気がする…。
なんか、衝撃の事実の連続だな…。
ミレア
M164
ふふ。トーラはハルトに恩を感じているのよ。
トーラが転生する時に、ポーリアに呼んだのはハルトだったから。
それに、ポーリアに来てからも、ハルトはトーラに本当にたくさんのことを教えてあげていた。
そう、まるで悠真がトーラに色々教えてもらったみたいにね。
悠真
Y375
な、なるほど…。
トーラのやつめ…。
全部、知ってて隠していたのか…。
ミレア
M165
それどころか、悠真に会いに来たポーリア人は、ハルトといつも一緒にいた仲間たちよ。
みんな『ハルトが帰ってきた!』って大盛り上がりだったんだから!ふふふ!
悠真
Y376
な、なんと…。知らなかったのは、僕だけだったんだ。
あはは…。まいったな。
ミレア
M166
悠真に自分で色々気付いてもらうために、みんな敢えて内緒にしていたのよ。
悠真
Y377
そっか…。お陰で本当に多くのことに気付かされたよ…。
自分で好きなことを探して、自分で何かに挑戦して、自分から誰かに届ける素晴らしさを知れた。
…いや、思い出した。
ミレア
M167
そうね。そんな悠真に私は希望を貰ったわ!
悠真がいれば、地球は変わるって!
悠真
Y378
きっと地球は変えられる…。
ミレア
M168
ふふ。ハルトもね、同じことをトーラによく言ってたのよ!
トーラは最初『地球を変えるんは難しい!無理や!』なんて言ってたんだけど、それでハルトが地球に興味を持っちゃったの。
そしたら、ハルトったらね『地球だって、きっと変わるよ!』って言い始めて…。
二人でよく言いあっていたわ!
悠真
Y379
トーラ…。
なんだか、皆んなにすごくありがとうって伝えたくなっちゃった。
ミレア
M169
うふふ!
実は…演奏メンバーみんなここにいるわよ!
○トーラ・ナーゴ・ピクラ・くらなっつ・アンナ、突然現れる
トーラ
T120
悠真〜、聞いてたで〜!
泣かせてくれるなぁ…。
悠真
Y380
ゲッ!?トーラ、みんな!?
いつからいたの!?
ピクラ
P008
最初から、ずっといたよ〜。
私のマナの力で皆んなまとめて不可視化しちゃってたの〜。うふふ〜。
悠真
Y381
ギャーッス!!…は、恥ずかしい…。
ナーゴ
N031
恥ずかしい…だなんて、テレパシーで伝わってきても、地球的な感覚であんまりよく分からないんだにゃ!
悠真
Y382
しょうですか、しょうですか…。
…あの、みんな今までありがとう…。
くらなっつ
C004
こちらこそ、ありがとう!
ゆうまが来てくれて、めっちゃ嬉しかったよ!
アンナ
A007
ですのですの!
悠真さんと過ごしたこの1年間、宝物ですの!
トーラ
T121
やな!たっぷり一緒におれて良かったわ!
ほんまは苗も種も時間早めて、すぐに実い実らせる事ができたんやけど、あえてそれをせずに育てさせたんは正解やったな!
悠真
Y383
え!…じゃあ、1年もいなくても、星空の実は見れたの…?
トーラ
T122
うん!あったりまえやん!
そんなことにも気付かんかったん?
悠真は鈍感やなぁ〜!
悠真
Y384
トーラぁぁああ!!
トーラ
T123
うわぁ!
悠真が怒った〜!お助け〜!
みんな
A-X006 N-X006 P-X006 C-X006 M-X006
あははは!
悠真
Y385
ははは…。トーラ、僕怒ってない。
むしろ、ありがとうだよ…。
…僕、決めた。地球へ帰るよ!
トーラ
T125
悠真…!
ミレア
M170
悠真…。
きっと悠真なら、そういうと思ったわ!
悠真
Y387
…でも、帰ったら僕一人。
皆んながいなくて、地球に戻って、やっていけるかな…?
ミレア
M171
だいじょび!
地球には、ポーリアからも、他の惑星からも、たっくさん宇宙から転生した魂が集っているわ!
悠真
Y388
そ、そうなんだ…!
一人じゃない、のかな…?
ミレア
M172-1
一人じゃないわ!
地球でもポーリアと同じ『宇宙文明』になる準備はもう始まっているのよ!
悠真が見つけたエシカルフードだってそうじゃない!
それこそ、今地球にいる人たちで作り上げた奇跡なのよ!
M172-2
それに、地球で生まれた人も生き物もみ〜んな、まるごと一つの宇宙大家族なのよ!
悠真
Y389
宇宙大家族…。
…そうか。そうだよね!
僕一人じゃないんだ!
ミレア
M173
一人じゃない!
それに、私たちはいつでも空から見守っているわ。
悠真と出会う前から、そうだったように…。
悠真
Y390
ミレア…、みんな、ありがとう。
僕、地球に戻っても、決してこのことを忘れずに頑張るよ!
トーラ
T126
頑張ってな!
もし悠真がまた凹んどったら、悠真のアパートに押しかけてあげるわ!
悠真
Y391
え…?もう会えないのかと思ってたけど、また会ってもいいものなの?
トーラ
T127
うーん…、分からん!あかんかったら不可視化して押しかけるわ!
悠真
Y392
それじゃ、来てるのかどうか分からないから、僕からしたら来てないのと一緒だよ!
ピクラ
P010
うふふ〜。分かるようにいたずらしちゃうかも〜。
悠真
Y393
ピクラまで…。
大丈夫だよ、僕会えなくったって、もう忘れないから!
○窓の外に地球が見える
ミレア
M174
応援しているわ!
…悠真!ほら、窓の外を見て!
悠真
Y394
え…?うわぁ、地球だ!地球に帰ってきた…!
なんて綺麗な星なんだ…!
あ、思い出した!星空の実が何かに似てるなって思ってたけど、地球にそっくりだ!
何で気付かなかったんだろ?あははは!
ミレア
M175
ふふふ!ハルトの仕業ね!
地球大好きだったもの!
トーラ
T128
あはは!でも、ポーリアの事も忘れんといてや!
ほら、これお土産っ!
○トーラ、バッジ(I-05)を渡す
悠真
Y395
わぁ!素敵なバッジだね!
ポーリアにそっくりだ!
ピクラ
P009
うふふ〜。私がデザインしたの〜。
悠真
Y396
ありがとう、ピクラ!
…僕、地球に生まれきて良かったよ。
みんなに会えて良かった。
ありがとう、ミレア。ありがとう、みんな。
あ…、あの日の公園が見えてきたね。
ミレア
M176
悠真がいつも、私たちを見ていた公園ね…。
そして、私たちも…。
悠真
Y397
…本当に今までお世話になりましたっ!
何度も言っちゃうけど、本当にありがとう!みんな!
みんな
A-X007 N-X007 P-X007 C-X007 T-X007
ありがとう!悠真!
ミレア
M177
ありがとう。
愛してるわ!悠真!
○悠真の近所の公園(夜)
悠真M
Y398
行っちゃったか…。
あ、いつの間にかご丁寧にスーツに戻ってるし、髪も黒になってるみたい…。
はぁ〜…。さむっ。ここはポーリアと違って寒いなぁ。
あ、冬だったっけ…。
って、もしかして一年経っちゃった!?
公園の時計は…深夜4時?終電帰りより、更に3時間先か…。
あ、そうだスマホ…。
ん?あれ?あの日と同じ…。同じ日だ。
ってことは、たった3時間しか経ってないって事…?
これじゃ軽い逆うらしま太郎だな…。はは…。
○星空
悠真M
Y399
はぁ、地球の星空も綺麗だな…。
それにしてもミレア、別れ際に愛してるなんて、ずるいぞ。
…あっ!!ミレアに大好きだって告白するの忘れてた!!
ミレアの話聞いてばかりで、話す隙なかった…。
はぁ〜、うっかり忘れちゃってたなぁ〜…。
演奏会終わったら告白するって決めてたのに…。
…って、話す前からテレパシーで全部お見通しか。ははは。
…でも、それじゃ僕が納得いかん。
地球で生きる僕には、言葉がとても大切なんだから。
よーし、こうなったら…。
悠真
Y400
僕も愛してるよ!ミレア!
○星が光る(キラリーン)
○会社、外観(朝)
悠真、出勤する(声のみで表現するシーンで)
悠真の声
Y401
おはようございまーす!
所長の声
TS002
お…?なんだ尾ノ上、今日はやたらに元気だな?
それに、何だ?メガネまで外して…。
ついに心を入れ替えたか?
悠真の声
Y402
所長!!これからの僕を見ていてくださいよ!
地球を変えて見せますから!
所長の声
TS003
地球を変える…?
ばっかもーん!
何寝ぼけた事言っとるんだ!まだ夢心地か!?
地球の前に、業績を上げろー!
悠真の声
Y403
あははは!!
所長の声
TS004
笑うなー!!
○営業部(朝)
笹原
S020
悠真!おはよ!
イメチェンしたかと思ったら、朝から妙にハイテンションじゃん?
それに、所長のツッコミおもしれぇ〜!はははは!
悠真
Y404
笹原、おはよう!
いつも、ありがとな!
笹原
S021
ぁん?なんだ、朝から変なやつだなぁ!
残業続きで頭のネジ吹っ飛んで、どっかいっちゃった?
悠真
Y405
ん〜…。掛かってた鍵が外れちゃったのかもな!
笹原
S022
なんだそれ?
しょうがねぇなぁ!俺が鍵かけてやるよ!
悠真
Y406
残念!鍵は僕がもう宇宙の果てに置いてきました〜!
笹原
S023
はぁ?よくわかんねぇやつだな!
ってか、今日は朝から外回りだぞ!
早く行かないと、所長にまた怒鳴られるし!
さっさと会社の外まで行こうぜ!
悠真
Y407
そうだな!行こう!
○会社、外観(朝)
悠真
Y408
じゃあな、笹原!今日もお互い頑張ろう!
笹原
S024
おう!
てか悠真、やる気ありすぎて逆に怖いぜ?
まぁ、俺も負けないように頑張るわ!
そっちも頑張れよ!
悠真
Y409
うん!それじゃ!
悠真M
Y410
ははは!面白かった!
久しぶりだけど、みんな変わんないや!
こっちでは1日しか経ってないから当たり前だけど!
でも、自分が変わると、世界も変わってみえるもんだな…。
朝がこんなに清々しいなんて!
さて…、これからどうするかな?
まだ何も決めてないけど、大丈夫だ。
僕には僕がいる。
それに…
○空(昼の空に星が一つ光る)
悠真M
Y411
…あ、星だ!こんな朝っぱらから!
ふふ。出てくるのが早いって!
…うん、もう何にも怖くないや!
よし、決めた!行くぞぉ!
これからが僕の本当の仕事だ!
完
OP曲・ED曲
OP曲「もしものほんと」
作詞・作曲:広大 歌い手:まだいない
歌詞
行こう あの空へ飛び出そう
そこで誰かと 出会えるのかな!
行こう あの海へ飛び込もう
潜り込めたら 何が待ってるの?
夢見て知った世界に 天から射す光
荷物抱えたままじゃ 目指せないや
こえていこう こえていこう
手と手 繋いで
こえていこう こえていこう
手と手 繋いで
ED曲「星空の下で」
作詞・作曲・ギター:広大 歌い手:まだいない
歌詞
溜息混じりの日 俯いた夕暮れ
夜空の星が 今光る
遠く離れた糸 たぐりよせ ひととき
繋いだ優しさの扉
開け放った君と ここで出会えたら
差し出した手の 温もりの中で 伝えよう
あの日から 変わらずに 思い続けた
青く映る目が 揺れた胸の音が
愛してくれたんだね
寂しさが つのる日に 思い出せたら
悲しみを越えて きっと変われるよ
一つになれるから
そう願って 「またね」って
制作中のゲーム画面
※こちらは「夏バージョン」と題して、地の文を追加・セリフも追記変更しながら広大一人で作っていましたが、キャパオーバーで制作が止まっておりますw
広大の創作活動
楽曲制作、イラスト制作、Web小説執筆、ゲーム制作、動画制作
かなり幅広くやっております。
特に音楽は一時期プロを目指していた時期もあり、
僕の創作活動のコアになる部分でもあります。
YouTubeチャンネルもありますので、
ご興味のある方はぜひ聴いてください✨